世界で戦うために― 廃部乗り越えたアイスホッケーチームがプロトレーナーを招く理由
3月に廃部になったアイスホッケー日本製紙の後継チームとなる「ひがし北海道クレインズ」が9日、北海道釧路市の日本製紙アイスアリーナで発足式を開いた。ゼロからの再出発となったチームが世界基準を目指す上で招聘したのが、サッカー日本代表FW久保建英(FC東京)など、様々な競技でワールドクラスのアスリートを指導しているプロトレーナーの木場克己氏だった。
「ひがし北海道クレインズ」が数々のアスリートを指導する木場氏を招聘
3月に廃部になったアイスホッケー日本製紙の後継チームとなる「ひがし北海道クレインズ」が9日、北海道釧路市の日本製紙アイスアリーナで発足式を開いた。ゼロからの再出発となったチームが世界基準を目指す上で招聘したのが、サッカー日本代表FW久保建英(FC東京)など、様々な競技でワールドクラスのアスリートを指導しているプロトレーナーの木場克己氏だった。
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“新生クレインズ”にとって最強の助っ人と呼べるかもしれない。独自のメソッド「KOBA式体幹バランストレーニング」を開発し、久保やレアル・マドリードの下部組織でプレーするMF中井卓大らサッカー界の育成年代のエリートから、日本代表DF長友佑都というトップアスリートまで、陸上、競泳、バドミントン、フェンシング、サーフィンと競技の垣根を越えて、日本を代表する選手を指導する木場氏がフィジカル強化のサポートを行うことが決まった。
「体格面やパワーで勝る世界のトップクラスの選手に対して、日本のアイスホッケー界はどのような部分で勝負していくべきなのか――。世界基準を視野に置きながら、最高のコンディション作りの指導していくつもりです」
コアバランスアドバイザーとして、就任の決意を語った木場氏。新生クレインズはなぜプロトレーナーの招聘に至ったのだろうか。
「日本のアイスホッケーは世界と戦う準備ができていない。アジアリーグはありますが、基本選手も国内で日本人選手と戦っているのが現状です。そして、実際に国際大会ではなかなか結果が出せない。日本人はテクニックに定評はあっても、海外の選手との体格差に対応できていないのです」
アイスホッケー界の現状を踏まえ、こう語ったのはクレインズの田中茂樹代表だった。