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大坂なおみはなぜ、米国で愛されるのか 米紙記者が語る魅力「とても新鮮な存在」

ニューヨーク・タイムズのデビッド・ウォルドースタイン記者【写真:佐藤直子】
ニューヨーク・タイムズのデビッド・ウォルドースタイン記者【写真:佐藤直子】

年間グランドスラム達成は至難の業も「一番可能性が高いのはナオミ」

 大坂はここ数年で飛躍的に成長し、サーブやショットの強さは世界屈指。21歳と若く、フィジカル面でも恵まれている。ウォルドースタイン記者は「いつか世界1位になるとは思っていたけど、こんなに早くなるとは」と驚きを隠せないが、同時に「まだまだ技術面にもメンタル面にも伸びしろがある。ここからどんな選手になるか楽しみです」と期待を込める。

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 大坂自身は「いつかカレンダー通りに勝つ年間グランドスラムを達成したい」と話しているが、それも夢とは言い切れない。

「年間グランドスラム達成は本当に難しい。セリーナが年またぎで2度グランドスラム4連勝をしていますが、同じ年に4回優勝したことはありません。テニスはサーフェスが変わると全く違ったアプローチをしなければいけない。ハードコートの全豪から始まり、全仏はクレーコート。クレーに慣れた頃には芝のグラスに変わり、ウィンブルドンまでの期間はたった3週間ほど。シーズン後半で体力が落ちてきた頃に再びハードコートの全米を迎える。同じ年に全大会を制覇するのは、並大抵のことではありません。

 でも、今の現役選手で一番可能性が高いのはナオミでしょう。21歳という若さで世界女王となり、プレッシャーの中で戦う厳しさも味わった。そして、まだ成長していることが何よりも大きい。ぜひ達成する姿をみたいですね」

 力強いテニスとは裏腹の、愛くるしい個性でファンもメディアも虜にする大坂。並み居る強豪たちを圧倒し、年間グランドスラムを達成する日が来ると期待したい。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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