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大坂なおみはなぜ、米国で愛されるのか 米紙記者が語る魅力「とても新鮮な存在」

米国ファンが待ちわびた“次なる”スターの誕生

 タイミングも絶妙だったという。米国では長らくヴィーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹が名実ともにトップに立ってきた。姉妹揃ってシングルスでもダブルスでも世界1位を獲得。あまりに偉大すぎる2人だが、ともに30代後半となり、アメリカのファンは次なるスターの誕生を待ちわびていた。

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 そこに姿を表したのが大坂だった。日本人ではあるが米国で育ち、現在もフロリダに拠点を置く。自然に口から出るのは英語で、ウォルドースタイン記者も「時々、ナオミがアメリカ人じゃないのを忘れてしまうくらい(笑)」というほど、米国では自国のスターとして受け止められ、愛されている。

「テニスと同じくらい、みんなナオミの発言にも注目しています。彼女の会見は本当に面白い。今まで誰も持たなかった発想をするし、自分をネタにして笑わせたり、メディアを巻き込んで笑いを取ったり。予想がつかない言葉が出てくるので、みんな聞き入ってしまう。発言の面白さで言えば、スローン・スティーブンスもユニークですね。

 ただ、最近のナオミはさらに興味深くなっている。それというのも『優勝したい』と、はっきり公言するからです。そういう気持ちを隠さなくなったのは、全米、全豪と優勝して自信が持てるようになったからでしょう。自分に対する期待を高めることはいいこと。今回の全仏ではプレッシャーに負けた部分もあるでしょうが、彼女は必ず乗り越えると思います」

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