なぜホーバス氏の後任に国内の兼任HC選んだ? JBAが考える、Bリーグと“掛け持ち”するメリット

伊藤強化委員長「NBAの有名なコーチが来ても勝たせるチームを作れるかは難しい」
昨年10月に強化委員長と代表ダイレクターに就任した伊藤氏は「日本のバスケットの方針を考える上で、やはり世界を学ばなければいけなかった。世界の国はどうなのかリサーチしたところ、FIBAランキングのトップ20位のだいたい8割が兼任だった」と説明。パリ五輪でも、金メダルを獲得した米国を筆頭に、スペイン、豪州、ドイツなどが普段クラブを率いているHCに指揮を任せていたという。
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さらにその理由を深掘り。「バスケットは本当に今すごいスピードで進化している。戦術・戦略の高速のアップデートを現場で実施し、PDCAを回し、コーチングに反映できる。あとは実際に(代表候補選手と)対戦したり、自チームにいるということもあるが、その選手に今どういう強み、弱みがあるかをより熟知できる。それは対戦するからこそ分かること」というメリットが判明した。
男子日本代表は2017年から2021年東京五輪まで、元アルゼンチン代表HCのフリオ・ラマス氏が指揮。その後を米国出身のホーバス氏が継いだ。2人続いた外国人HC体制からの脱却となる。伊藤氏はまずBリーグの急速な発展を1つの要因に挙げた。世界中から優秀な選手、コーチが集まるようになったことで、それに刺激を受けた国内の指導者のレベルも上がってきているという指摘だ。
もう1つ、HCにとって大切なのが「どれだけ自国の、自チームの選手を知っているか」と伊藤氏。「NBAのすごく有名なコーチが日本に来てHCをしたからといって、勝たせるチームを作れるかといったらなかなか難しい。なぜならば、まず選手を知ること、日本のバスケットカルチャーを知ることから始めないといけない」。スピード感が求められる中、海外から招聘するのは現実的ではなかった。
その結果、選んだのが世界最高峰のNBAを知る2人のACと、それを束ねるリーダーシップを持つ桶谷HCだった。伊藤氏はHC選定の決め手として「シンプルに言うと、本当にいろんな人と一緒に仕事ができて、その人たちの力を最大限に引っ張ってチームを作り上げる、そして勝っている、というところ」と説明。選手やコーチ、スタッフをマネジメントする能力の高さを評価していた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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