八村塁の考えとリンクするJBAの新方針 ホーバス氏電撃退任…強化委員長が目指す“世界基準”

強化委員長の発言から連想した八村の言葉
「人材育成」の面では「選手、コーチ、トレーナー、SC(ストレングス&コンディショニング)、アナリスト、レフリーなど、競技力を向上していく上で必要な専門人材を世界基準で育成する」こと。「普及活動」においては「競技者、教える人、観る人、支える人を増やしていく」「バスケットボールの魅力と価値を向上し、バスケ好きを増やす」ことを目標としている。
【注目】日本最速ランナーが持つ「食」の意識 知識を得たからわかる、脂分摂取は「ストレスにならない」――陸上中長距離・田中希実選手(W-ANS ACADEMYへ)
具体的に「世界基準」とは何を想定しているのか、日本が現時点で世界に劣っている部分は何かを問うと、伊藤強化委員長は「足りないのは経験かなと思っている」と回答。「今、日本を見ると、Bリーグに行って、あるいはU18、U17代表に選ばれて初めて海外の選手と対戦する。そこで海外の高さや強さ、上手さを感じる、というところではもうすでに遅いのでは、と感じている」と続けた。
「より選手が早い段階で世界に触れることができる。それも限られた選手だけじゃなく、その母数をどれだけ増やすことができるか。早い段階で世界のレベルに触れて、そこから成長に変えていくというところ。それが選手だけではなく、コーチたちもその目線を持ってもらう、そういった機会作りが非常に大切なんじゃないかと思う。まず大事なのは世界を知る、そして自分の課題を感じること」
この伊藤強化委員長の発言で連想したのは、昨年8月に八村が名古屋で開催した中高生向けキャンプ「BLACK SAMURAI 2025」だ。八村はここで「僕も小さい頃にNBAに行きたいと思ったとき、日本にいるとレベルが違う。自分がどれだけ足りないかわかることでゴールにたどり着ける。自分もショーケースなどに参加する中で、自信を持てたり、レベルを高くしようと考えられた」と、世界との距離を早期に知る重要性を語っていた。
八村はこのイベントを「日本バスケを“世界基準”にするために」との思いで開催した。選手だけでなく、コーチやスタッフの質も世界レベルに近づけられるようにと、著名なNBAのスキルコーチを招聘し、指導者向けのプログラムも用意した。これも、JBAが掲げる「人材育成」の強化とリンクする。
伊藤強化委員長はHCの人選においては、選手の意見の影響を否定した。一方で「コーチング、トレーニング、食事、宿泊、いろんなことを含めて、選手がしっかり集中し、休めて、成長していく。そういった環境を作っていきたい。その中で選手に意見を聞くことはある」と述べた。協会と選手が同じ方向を見て進んでいける、そんな未来を期待したい。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








