冬季五輪の影…「滑ろうと思ったら雪がない」温暖化の脅威 水1本1000円、マック3000円の円安余波も直面――モーグル・星野純子
現状を知ることが第一歩に「自然に対して少しでも配慮があれば…」
22年北京五輪は、人工雪100%で開催された初の五輪となった。雪不足の地域でも、大会を開催できる一方で問題点も。
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「スキーや大会をするために人工降雪機を使うことは、環境に悪くないのかな。人工雪は天然雪に比べて長持ちするので、長くシーズンを滑られるメリットもあるけど、少し矛盾しているのかなと思う部分もあって。そもそもスキー自体もぎりぎりのライン? 自然の中にスキー場があって、リフトを稼働して、加えて人工雪を降らせるとなると、どうなんだろう……」
雪質の良さ、円安の影響もあり、長野・白馬など日本のスキー場は海外の人気が高い。しかし、インバウンド需要によって、リフト1日券は9000円を上回ることもあり、ゲレンデ食のカレーやラーメンも安くて1000円程度と、国内のスキーヤーにとっては痛手に。学校のレクリエーションや若者のレジャーとして気軽に楽しむ壁にもなっている。
星野さんはスキーを長く続けられること、選手の大会が十分に開催されることを願うが、まずは現状を知ってもらうことが第一歩になる。
「日本では、再利用されたエネルギーでリフトを稼働しているスキー場もある。環境に優しくウィンタースポーツを楽しもう、と活動している『POW Japan』という団体もある。難しい部分もあると思うけど、自然に対して少しでも配慮があれば良いのかなと思う」
ウィンタースポーツの魅力とは。星野さんの言葉には愛が詰まっていた。
「壮大な景色に囲まれて雪上に立つ時の高揚感がすごく好き。天気が良い時はもちろん、しんしんと雪が降る雪山にいる時も、雪の降る音が聞こえそうなくらい静かで心が落ち着きます」
美しい銀世界が守られるように。小さな意識が未来に繋がっていく。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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