「あの悲惨な試合が頭をよぎったの」 大坂なおみが“解説”するアザレンカの底力
曇り空のパリで30日に行われたテニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)の5日目。女子シングルス2回戦で元世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦した第1シードで現世界ランク1位の大坂なおみ(日清食品)は、1回戦に続くフルセットの末、4-6、7-5、6-3で何とか逆転勝利を収めた。「努力という点から言うと、今日は今年最高のクレーコートでの試合ができたわ」と振り返る大坂が、一筋縄に勝利を手にできなかったのはなぜか。それは他でもないアザレンカが相手だったからだ。

第3セット、5-1とリードした大坂は勝負を決めにいくが…
曇り空のパリで30日に行われたテニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)の5日目。女子シングルス2回戦で元世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦した第1シードで現世界ランク1位の大坂なおみ(日清食品)は、1回戦に続くフルセットの末、4-6、7-5、6-3で何とか逆転勝利を収めた。「努力という点から言うと、今日は今年最高のクレーコートでの試合ができたわ」と振り返る大坂が、一筋縄に勝利を手にできなかったのはなぜか。それは他でもないアザレンカが相手だったからだ。
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出産と息子の親権を巡る裁判が重なり、2016年後半から2018年初頭はほとんど大会に出場できなかったアザレンカは、猛スピードで復活の道を駆け上がっている真っ只中。昨年のイタリア国際で対戦した時は、大坂がストレート勝ちを収めたが、今年に入って元女王の調子は抜群で、この日も第1セットで圧倒した。
1回戦では緊張のあまり足が動かず、第1セットを落とした大坂だが、この日は「初戦ほどナーバスではなかった」という。むしろ「ナーバスになる余裕はない」と自分に言い聞かせていた。
「ビカ(アザレンカの愛称)は今年はずっといいテニスを続けているから、私はミスを犯すことはできないし、ナーバスにはなれないと思ったの。そうなると、彼女に飲み込まれてしまうから」
鋭いウィナーを何度も決められたり、エースを奪ったと思ったサーブをリターンされたり。アグレッシブなテニスで追い込んでくるアザレンカに対抗するには、できるだけ自分のミスを減らしながらショットで揺さぶり、疲労が見えるのを待つしかなかった。
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