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「勝敗に支配されがち」なスポーツ界で… 今季で引退の宮崎早織が「常に楽しんで」と説くワケ

優勝トロフィーを掲げて笑顔の宮崎【写真:編集部】
優勝トロフィーを掲げて笑顔の宮崎【写真:編集部】

次世代に伝えたいこと「どの瞬間もみんなに価値がある」

 14年に聖カタリナ学園高から前身のJX-ENEOSに入団。皇后杯、Wリーグともに最多優勝を誇る名門一筋で12季プレーしてきた。日本代表でも21年東京、24年パリと五輪2大会に連続出場。東京大会では男女通じて初の銀メダル獲得に貢献した。昨年5月に今季限りでの引退を発表。後輩たちは「ユラさんのラストシーズンに皇后杯で優勝できて嬉しい」と異口同音に喜んだ。

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 女子バスケ界の先頭を走ってきたスピードスター。次世代にバトンを託すにあたり、若い選手に伝えたいことを聞くと、「常に楽しんでほしい」と返ってきた。

「勝ち負けに支配されがちの人生だと思うんですよ、みんな。常に誰かに比較されて、シュートが入らなかったら自分の価値はないんじゃないかと思う選手が多い中で、どの瞬間もみんなに価値がある。それは忘れないでほしい。こうやってバスケットがやれていること、仲間がいること、練習ができること、好きなことをやってお金がもらえることに常に感謝をして、前に進んでいってほしい」

 勝敗で明暗が分かれる厳しい世界。結果が出ない時には自分を見失いそうになることもある。名門の主将として、日本代表として、重圧を背負ってきた宮崎の言葉には重みがあった。「一発のビッグプレーよりも、常にブレない軸のある選手で居続けてくれたら、絶対に『勝ち』が勝手に私たちのほうに降りてきてくれる。それまでヘッドダウンして(うなだれて)も、常に前を見続けてほしい」。

 コートネーム「ユラ」の由来は「揺らがないプレーヤー」。ひまわりのように明るく、陽気なムードメーカーだが、先発メンバー5人が並んだ会見場では、同僚や日の当たらないスタッフにも花を持たせる発言を何度も繰り返した。Wリーグのレギュラーシーズンは残り6試合。プレーオフ(PO)圏内の4位に2ゲーム差の5位だ。逆転でのPO進出へ。揺らがない笑顔で、最後まで駆け抜ける。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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