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青学大・黒田朝日の異次元記録は更新可能か? 他大会の伝説級インパクト、漂う不滅の予感

第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、青山学院大の3年連続9度目の総合優勝で幕を閉じた。大会のハイライトは、やはり2日の往路5区、黒田朝日主将(4年)の歴史的激走だろう。従来の記録を1分55秒も更新する、1時間7分16秒の区間新記録は今後、破られることはあるのだろうか。

青山学院大の黒田朝日【写真:アフロ】
青山学院大の黒田朝日【写真:アフロ】

箱根駅伝5区で一気に1分55秒更新

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、青山学院大の3年連続9度目の総合優勝で幕を閉じた。大会のハイライトは、やはり2日の往路5区、黒田朝日主将(4年)の歴史的激走だろう。従来の記録を1分55秒も更新する、1時間7分16秒の区間新記録は今後、破られることはあるのだろうか。

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「1時間7分50秒」とした原監督の想定を超え、見る者の想像も超えた激走だった。

 黒田は山上りの5区(20.8キロ)を1時間7分16秒で走破。前回大会で青山学院大の先輩、若林宏樹さんがマークした1時間9分11秒を一気に1分55秒も更新した。

 今大会は計5区間で区間新記録が出た。従来の記録からの更新幅は1区が12秒、2区が22秒、8区が4秒、10区が19秒。タイム差がつきやすい特殊区間の5区とはいえ、1分55秒更新はあまりにも異次元だった。

 原監督が「箱根史上最強ランナー」と称える黒田の大記録には、様々な要因がある。

 出雲、全日本、箱根の学生3大駅伝に9回出場して区間賞6度。今季は3大会連続区間賞で、うち2つが区間新だった黒田。狙った大会で外さないピーキングのうまさ。1万メートル27分37秒62と学生トップクラスのスピード。マラソン学生記録2時間6分5秒のスタミナ。上りへの適性と序盤から突っ込む勇気。そして、スーパーエースながら2区ではなく5区に起用できるチームの選手層の厚さもあった。

 さらに気象条件も含めれば、これらが全て揃うことは、奇跡に近い。この先、何十年と残る不滅の大記録となる可能性がある。

 箱根駅伝は10区間全てで区間記録が令和でマークされたものとなった。他の大会ではどうか。

 全国高校駅伝で最古の区間記録は、1995年にジュリアス・ギタヒ(仙台育英)が1区(10キロ)でマークした27分48秒。全日本大学駅伝では、2007年にメクボ・モグス(山梨学院大)が8区(19.7キロ)で叩き出した55分32秒が残っている。

 超強力ケニア人留学生の激走で誕生したタイムだが、黒田の1時間7分16秒はこれらに匹敵するインパクト。5区にそびえ立つ大記録更新には、相当の時間を要するとみている。

(THE ANSWER編集部・杉本 亮輔 / Ryosuke Sugimoto)

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