「日本は未来の地になり得る」が… 元NBA選手が説くBリーグの“埋めるべきギャップ”

世界最高レベルのリーグになるために「対話の機会が必要だ」
「言語の差が日本に適応しようとする外国人の壁になるように、Bリーグのバスケットボール面でも同じような壁があると思っている。Bリーグ事務局は僕たち外国人を温かく受け入れてくれているが、もっとオープンに対話や関係性を築いていく必要がある。レフェリーやルールのことなど、調整できることがいくつかある。
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対話をして、リーグ側がもう少し選手の意見に耳を傾けて理解を深められれば、このリーグはNBA以外で最高のリーグの1つになれると思う。実際にコートに立っているのは僕たち。ファンは僕たちのプレーを見に来て、素晴らしいショーを期待している。それを実現するためには、選手が自分自身を表現できなければならない。そのためにも対話の機会が必要なんだ」
審判の笛の傾向など、他国リーグや国際大会との違いを感じる声は少なくない。NBAで4季プレーした同僚のゲイリー・クラークも、Bリーグはゴール下付近のファウルがコールされにくく、ダンクを試みる選手の減少に繋がっていると主張する。イングリスは「どのリーグにも独自のスタイルがある」と差異に理解を示しつつ、選手とリーグがお互いに歩み寄る姿勢が必要だと説いた。
「僕たちが良くないことをしていたら、リーグは選手に言うべきだし、その逆もしかり。選手がリーグの改善点を見つけたら、対話の機会を設けて、選手の意見を聞く姿勢を持ってほしい。それが選手を、そしてBリーグのブランドを守ることに繋がる。NBAは選手会があって、審判やリーグと話し合える。それがブランドの守り方。Bリーグがそこに至れば、最高のリーグの1つになると信じている」
10周年を迎えたBリーグは、来季から「B.革新」としてリーグ再編など様々な変革に取り組む。「NBAに次ぐ世界2番目のリーグ」という目標を達成するためにも、“外”を知る選手の声は重要だ。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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