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全日本フィギュアを現地取材、アメリカ記者に聞いた驚きの光景「ジャッジが紹介された時です」 五輪メダルは「少なくとも3つ」【前編】

フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権最終日は21日まで、東京・代々木第一体育館で行われた。大会を連日取材した「THE ANSWER」は、この大会のために来日していた米国の名物記者ジャッキー・ウォン氏に直撃。日本のスケーターに感じる特徴、ミラノ五輪で獲得が期待できるメダル予想も聞いた。(前後編の前編)

女子シングルは坂本(中央)が優勝。2位に島田(左)、3位に千葉(右)が入った【写真:中戸川知世】
女子シングルは坂本(中央)が優勝。2位に島田(左)、3位に千葉(右)が入った【写真:中戸川知世】

フィギュア全日本選手権

 フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権最終日は21日まで、東京・代々木第一体育館で行われた。大会を連日取材した「THE ANSWER」は、この大会のために来日していた米国の名物記者ジャッキー・ウォン氏に直撃。日本のスケーターに感じる特徴、ミラノ五輪で獲得が期待できるメダル予想も聞いた。(前後編の前編)

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 日本のファンにもお馴染みの存在となっているウォン記者は、来日経験10回以上を数える。「初めて来たのは2014年頃だったかな。基本的には毎年、日本に来ています」。今回は“五輪シーズンの全日本”という特別な大会を生で見届けることが大きな目的だった。

「全日本選手権は、シーズンの中でも最もエキサイティングな大会の一つ。少なくとも6~7年は全日本を追い続けていますが、普段は(米国との)時差の関係で真夜中に起きて観戦しています。今季はオリンピックシーズンであり、非常に歴史的で重要な大会。日本のレベルは極めて高いので、その素晴らしい演技をどうしても現地で、ライブで観たいと思い、来日を決めました」

 ウォン記者が魅了されている日本のスケーターの素晴らしさは「基礎が非常にしっかりしている点」だという。幼い頃からの基礎練習を徹底して積み重ねている、日本の育成方法を称賛。「単にジャンプができる、プログラムがこなせるだけでなく、氷をカバーする力、滑りの質、エッジの使い方など、ジャンプやスピン以外のあらゆる要素が非常に高いレベルにあります」と力説してくれた。

 日本勢は、ミラノ五輪でどれだけメダルを獲得できるのか。「それについてはよく考えてきました」とウォン記者は予想を展開。「まず、団体戦のメダルは間違いなく獲得するでしょう。個人戦については、少なくとも3つ、多ければ4~5つのメダルを手にする可能性があると見ています」と語った。

男子シングルは鍵山(中央)が優勝。佐藤(左)、三浦(右)とともに五輪切符をつかんだ【写真:中戸川知世】
男子シングルは鍵山(中央)が優勝。佐藤(左)、三浦(右)とともに五輪切符をつかんだ【写真:中戸川知世】

 男女シングルだけでなく、世界選手権優勝の“りくりゅう”こと三浦璃来・木原龍一(木下グループ)組、全日本を制した“ゆなすみ”こと長岡柚奈・森口澄士(木下アカデミー)組のペアにも期待。「日本が送り出す選手たちは、間違いなく世界最高峰のレベルにあります。五輪で実力を証明してくれるはずです」とした。

 そんなウォン氏は、今回の全日本で目撃した光景に驚いたという。「ジャッジが紹介されたときです」。スタンドを埋めた観客が、一斉にリアクション。理由は審判席にいた元有名スケーターの存在だった。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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