「最後まであがきます」体操“内村超え”36歳で現役、田中佑典が描く引き際「美しく終われない」
リオ五輪の金を知る最後の選手に
体操ニッポンが最も輝く場所、五輪をいつも目指してきた。
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初出場だった2012年ロンドンは、団体総合で銀メダル。4年後のリオの団体では、12年ぶりに頂点に立った。内村航平さんをはじめ白井健三さん、加藤凌平さん、山室光史さんは既に現役を引退。田中はリオの金を知る最後の体操選手となった。
「あの経験があったから、ありがたいことに演技に深みは出ているでしょうし、リオが間違いなく今の自分に繋がっていますね」
2019年1月、翌年に迫った東京五輪のシーズンを最後に現役を引退することを一度は表明。新型コロナウイルスの影響で1年延期された、自国開催の夢舞台には届かなかった。だが、別れを告げたのは「現役」ではなく、「引退」の2文字。練習を続ける中で、気づきがあった。
「今までで一番良いさばきだったな、みたいなことがあるんですよね。まだ、良い演技ができるというのが自分の中ではあったので」
2022年3月末にはコナミスポーツを退社。兄・和仁さんが代表を務め、姉の理恵さんもゲストコーチで関わる田中体操クラブを所属先とした。年を重ね、環境も変わり、周囲への気持ちも変化した。
「試合には、みんな何かしらの都合をつけてきてくれているわけですし、普段サポートしてくれている人たちも違うことをやりながら応援してくれている。『応援ありがとう』の気持ちを込めてガッツポーズができたら最高だなと。そんな気持ちが、昔より強いです」
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