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多様なラグビーが集まる「One Rugby」がリニューアル 廣瀬俊朗×三阪洋行が見る未来

リニューアルにあたり重ねた徹底的議論「半年くらいかかった」

 リニューアルするにあたり、理事を務める各団体のリーダーと何度も議論を重ね、目指す方向性やコンセプトを固めた。そこで名称を変えたのが「One Rugby体験会」だ。新たに「UNiRUG体験会」となった過程にも、理事たちの思いが詰め込まれている。

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廣瀬「ラグビーはボールをつなぐスポーツでもあるし、ユニーク(Unique)とかユナイト(Unite)とかユニバーサル(Universal)とか、今回大事にしていきたいところを統合したものということで「UNiRUG(ユニラグ)」になったんです。僕らの中でいろいろ議論ができたのが良かった。半年くらいかかったもんな(笑)」

三阪「今やっている体験会の意義、何を伝えたいかがポイントになる。それを言葉にするのが、こんなに大変なんだっていう経験をしたし、それだけ考えてできた中身だから思い入れも強くなったしね」

 さらに、One Rugbyならではとも言えるのが、「教育プログラム」の展望だ。様々な体格の人々が15あるポジションにつくラグビーの多様性と、One Rugbyが持つ多様性を掛け合わせた教育コンテンツの制作を想定。体格、性別、障がいの有無などの違いを受け入れ、生かす工夫をするための気づきや学びを得られるコンテンツを、学生向けにとどまらず、企業研修や社員育成の目的でも提供できるように積み重ねていきたいという。

 このヒントとなったのは、2023年に佐賀・東明館高で実施したプログラムだ。高校生たちは車いすラグビー、ブラインドラグビー、デフラグビーなどを体験した後で、「誰もが楽しめるスポーツのルールを開発せよ」というお題に挑戦。プログラムの最後に書き出した「学びのキーワード」には、「強みを生かす」「自分の常識と、みんなの常識は違う」「リーダーシップのあり方は一つではない」など等身大の言葉が並び、それぞれが自分自身と向き合うきっかけを得たようだった。両氏はこのことを振り返り、「体を動かしつつ、本質的な学びがあることを理解してもらえると、スポーツの価値や可能性が増すと思うんです」と声を揃える。

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