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侍ジャパンがはまった落とし穴…日韓戦で「全部逸れてる」 ヘッドが指摘、野手にも必要な適応期間

日韓戦でのバックホームは大きく左へ逸れるケースが目立った【写真:小林靖】
日韓戦でのバックホームは大きく左へ逸れるケースが目立った【写真:小林靖】

違和感をなかなか消化できない理由「昔ほどやらないでしょう」

「毎日30分、1時間と結構投げ込んだよ。MLB球をもらってね。自主トレしてきても、宮崎の乾燥だったり、ドームの空調だったりで、指先の感覚がちょっとずつ違う」。場所が変わることによる小さな変化を修正しようとするだけでも、腕に張りが出るという。ただ投げ込みの結果、軌道が大きく逸れることはなくなった。

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「鈍感ならそれでもいい」と笑うが、多くの選手が戸惑ったのが現実だ。練習環境の変化も、原因の一つではないかという。「今の選手は、昔ほどキャッチボールをやらないでしょう。だから『こう投げればこうなる』というコツが分からないまま。そうすると、全部ボール(送球)に出ちゃう」。試行錯誤の絶対数が足りていないため、調整の引き出しが少ないのだという。

「反復していけばいいんだけど、そもそも投げる数が少なければ、ずっと同じ答えしか出ない。やっぱり数が必要なんだろうね」

 選手が違和感を抱いたことだけでも、強化試合に意味はあった。「今回来てくれた選手は、体でわかってくれた感じはあります。これは明らかに、やってこないとダメだとね。自分の本来のパフォーマンスを出すためには、時間を使わないと」。WBCメンバーは年明けに発表される見込みだ。選出の可能性がある選手が少しでもボールに触れてくれるよう、期待している。

 WBC本番では、普段からこのボールで戦う大リーグ選手を招集する可能性が高いとはいえ、センターラインはNPBでプレーしている選手で構成される可能性が高い。「1点を守る」ことで世界との差を埋め、国際大会を勝ち抜いてきた日本野球。また底力が試されようとしている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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