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日本語入りグラブ使う韓国21歳に意外な事実 本人に聞くと…「知らなかったです」思わず仰天のワケ

第1戦に登板したソン・ヨンタク【写真:小林靖】
第1戦に登板したソン・ヨンタク【写真:小林靖】

「僕も野球狂でしょう」グラブの文字通りの激動人生

 ソン・ヨンタクがマウンドに上がったのは、15日の第1戦の5回。この回3点を失い3-6と勝ち越され、なお無死満塁という厳しい状況だった。先頭の坂本(阪神)には三塁側へボテボテのゴロを打たせたものの適時内野安打となり、続く佐々木(広島)にも左前に2点適時打を許した。ただそこからは岡林(中日)を右飛、野村(ソフトバンク)と森下(阪神)を連続三振に仕留め、イニングを終わらせた。

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 流れを日本に持って行かれたところの登板。「(日本の打者は)思ったより変化する誘い球に、バットが出てこないなと思っていたんです。なのでインプレーの打球を打たせようと。1球で2つアウトを取りたいなと思って……うまくゴロを打たせたんですが、打球のコースが良かった」。明確な意思を持っての投球だったが、不運もあった。

 実はドラフト10位、育成選手という身分から這い上がったシンデレラボーイだ。プロ2年目の今季、45試合で3勝2敗7ホールド、防御率1.55という好成績を残し韓国代表まで上り詰めた。だから最後に聞いた。「ソン・ヨンタク選手は、グラブに書いてある通りの野球狂ですか?」と。

「僕も野球狂でしょう。プロですから。ユニホームを着せてもらえたということは、潜在能力があるということ。それだけを信じてここまでやってきたので」。再び強い意志で、日本代表に立ち向かうことがあるかもしれない。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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