侍Jと対戦、韓国が超異例トランペット応援「日本を参考に」 本国では皆無のはずが…なぜ実現?
野球日本代表「侍ジャパン」は15日、東京ドームで強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」の第1戦を戦った。これまでトランペットを使っての応援といえば日本の独壇場だったが、この大会では韓国側も“応戦”した。異例の応援合戦が実現した事情とは。

野球日韓戦で実現した超異例、トランペット応援歌の応酬
野球日本代表「侍ジャパン」は15日、東京ドームで強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国」の第1戦を戦った。これまでトランペットを使っての応援といえば日本の独壇場だったが、この大会では韓国側も“応戦”した。異例の応援合戦が実現した事情とは。
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14日の韓国代表の練習中、突然外野席からトランペットの音色が響き渡った。聞けば、韓国プロ野球で使われている応援歌だ。ただ韓国に、トランペットを使った球場での応援文化は現在ない。一体何が起きたのだろうか。
韓国では近年、プロ野球人気が爆発している。今季は史上初の年間1200万人を突破し、日本より収容人員の少ない各球場ではチケットがプラチナ化。転売が社会問題となるほどだ。その人気を支えているのが、各球団の応援。女性チアリーダーが個人応援歌に合わせて舞う。ただ、音源は録音したものをアンプで爆音に増幅するスタイル。日本の私設応援団のようなトランペット演奏ではない。
今大会は外野の2区画が韓国側の応援席として提供され、チアリーダーをはじめ多数のファンも来場したが、東京ドームの外野席ではアンプを使っての応援はできない。思案の結果生まれたのが、トランペット演奏だった。応援団の担当者は「日本プロ野球の応援を参考にしました」と発想のきっかけを明かす。
東京ドームの外野席に集まったのは、韓国から来た4人のトランぺッター。プロや音楽を専攻する大学生など、腕に覚えがある人物ばかりだ。
パク・ギョンモさんはプロのトランぺッター。クラブでジャズなどを演奏するのが生業だという。普段あまり野球は見ないというが、プロの視線から見た野球の応援歌は「メロディーがシンプルだから、2週間くらい練習すれば合わせられる」ときっぱり。韓国プロ野球を統括するKBOから話が持ち込まれてから1か月ほどで、スムーズに演奏できるところまで仕上げてきた。「韓国のファンの方は慣れてないかもしれないですね。新鮮だと思ってほしいです」と期待を寄せる。
ユン・ヒョユンさんはNCダイノスのファン。現在はソウルのハニャン大学に通っている。「日韓戦でこんなことをできるのは本当に光栄です。日本側の応援に負けないようにしたい」。好きな応援歌は、メロディーがきれいだというノ・シファン内野手(ハンファ)のものだという。
チアガールが視線を集める韓国スタイルの応援。今回は美音にも注目だ。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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