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「家族総出で朝5時から球拾い」 日本ハム“ドラ4高校生”の指名秘話…発端は小1の短冊、成就した悲願

10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議で日本ハムから4位指名を受けた日大藤沢高(神奈川)の半田南十(みなと)内野手。家族とともに歩んだ野球人生は夢のプロ入りという形でひとつ、実を結んだ。スタートは11年前に書かれた一枚の短冊。愛する末っ子をひたすらに信じ、支え続けた一家の“悲願”が成就した。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

日本ハムから4位指名を受けた半田南十【写真:産経新聞社】
日本ハムから4位指名を受けた半田南十【写真:産経新聞社】

日大藤沢高・半田南十が11年前に記した「ぷろやきゅうせんしゅになりたい」

 10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議で日本ハムから4位指名を受けた日大藤沢高(神奈川)の半田南十(みなと)内野手。家族とともに歩んだ野球人生は夢のプロ入りという形でひとつ、実を結んだ。スタートは11年前に書かれた一枚の短冊。愛する末っ子をひたすらに信じ、支え続けた一家の“悲願”が成就した。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

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「第4巡選択希望選手、日本ハム。半田南十」

 学校近くにある駐車場。指名された際、すぐに監督に挨拶できるよう、車中で待機していた父・朋基さんと母・典子さん、姉・七星さんは思わず「えぇーー!!」と叫び声を上げた。

 予想より上位での指名に、典子さんは「名前が画面に表示された瞬間に大声で叫んでしまったので、呼ばれた名前の音声は聞き逃しました」と苦笑い。車中で大粒の涙を流すと、母の脳裏にはこれまでの苦労が浮かんできた。

 3きょうだいの末っ子が野球に興味を持ったのは5歳の頃。幼稚園バスの迎えが来る15分前に自宅の外に出て、バッティングやキャッチボールの練習をするのが日課だった。

 将来の夢をはっきりと認識したのは小1の七夕。短冊には「ぷろやきゅうせんしゅになりたいです」と記されていた。6歳が拙い字で天に願った想い。息子の成長と、夢を感じ取った瞬間は今でも忘れられない。

「あぁ、本気なんだなって。だったら私たち(家族)も本気で向き合おうと。どうしてもこの夢を叶えてあげたくて。今日まで家族で頑張ってきました」

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