【新体操】五輪出場1枠を争った2選手の絆 ライバルの思い背負ってリオへ
過酷な生活を乗り越えてきた2選手
ただのライバルではない。皆川と早川は、3年前からロシアを拠点に練習。同じ部屋で寝食をともにする仲で、慣れない異国での新体操漬けの生活を励まし合って乗り越えてきた。
ロシア語を一緒に勉強したり、ドラマや映画をタブレット端末で見たり。深い絆で結ばれた2人だからこそ、落選した早川も「結果的には悔しいけど、ライバル意識はあまりなかった。リオは夏穂ちゃんに頑張って欲しい」と後押しした。
新体操個人総合は、2000年シドニー五輪からロシア勢が4連覇中。ウクライナやベラルーシにも有力選手がおり、皆川には多くの強敵が立ちはだかる。
「さくらちゃんも五輪に出たい気持ちは一緒。2人で一緒にやっているような気持ちで演技ができればいい」と皆川はほほ笑む。2人分の力と思いを込め、リオで優雅な舞を披露する。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer