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「月9ドラマは見た記憶がない」 15歳で195cm、バレー小野寺太志のDNAだけじゃない高身長の秘密

「試合が終わったら、脳がかなり疲れていますね」。ブロックの奥深さを明かしてくれた【写真:中戸川知世】
「試合が終わったら、脳がかなり疲れていますね」。ブロックの奥深さを明かしてくれた【写真:中戸川知世】

高身長のコンプレックス「気にしなくなった」高校時代

 コンプレックスが取っ払われたのは、東北高に進学してから。地元を離れて入寮。すでにバレー部でも一番大きかったが、とはいえ仲間も190センチ近く、気にすることではなくなった。

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 世界にも通用する2メートル超。ブロックができるのも納得に思えるが、実際はそんなに簡単ではない。「後だしじゃんけん」をイメージするような頭脳戦が繰り広げられている。

 攻撃が複雑化する現代バレー。高さ、スピード、パワーも凄まじい海外選手が、様々な方向からアタックを打ち込んでくる。「自分はどこでブロックしなければならないか?」。相手セッター、スパイカー、ローテーションの特徴を少しずつ当てはめて、やっと傾向が分かってくる。

 受ける攻撃は大きく分けて4方向。「例えば最初は全部25%ずつだとして、やっていくうちにこっちが20%、こっちが30%……と変化してきます。あくまでも傾向なので、確率が増えたところに意識を向けつつ、20%のほうも捨てられない」。最後はトスが上がる瞬間に判断し、瞬時に動き出す。頭も体も使う「リードブロック」で、世界の猛者に立ち塞がる壁になっている。

「それでも簡単に止められない。試合が終わったら、脳がかなり疲れていますね」

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