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ドラ1候補の隣にいた隠しダマ…無名の193cm右腕は「化けますよ」 山崎太陽に当てはまる球界の“トレンド”

23日のプロ野球ドラフト会議で目玉として、複数球団の1位指名が有力と見られているのが大学ジャパンの主砲、立石正広内野手だ。そして同じ創価大には、各球団のスカウトが「あれは化けますよ」と口を揃える未完の大器がいる。山崎太陽投手は身長193センチ、手のひらが24センチ、靴のサイズが30センチという日本人離れした体格の右腕。そして近年の球界トレンドにも、ピッタリ合う存在だ。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)

創価大の山崎は、まだ無名ながら複数球団のスカウトが注目する存在【写真:羽鳥慶太】
創価大の山崎は、まだ無名ながら複数球団のスカウトが注目する存在【写真:羽鳥慶太】

投手歴3年半…転向に導いた恩師「田中正義よりいいんじゃないか」

 23日のプロ野球ドラフト会議で目玉として、複数球団の1位指名が有力と見られているのが大学ジャパンの主砲、立石正広内野手だ。そして同じ創価大には、各球団のスカウトが「あれは化けますよ」と口を揃える未完の大器がいる。山崎太陽投手は身長193センチ、手のひらが24センチ、靴のサイズが30センチという日本人離れした体格の右腕。そして近年の球界トレンドにも、ピッタリ合う存在だ。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)

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 山崎は東京出身。愛媛県の帝京第五高に進み、最後の夏は県16強で終えた。当時は「5番・捕手」が定位置。地元に近い創価大に進むと、入学式の前に参加した練習で意外な声をかけられた。

「投手やりたくない?」

 声の主は、当時コーチだった創価大の佐藤康弘監督。投手として1992年のバルセロナ五輪にも出場した人物だ。一目で、山崎の適性は投手にあると見抜いた。「捕手としてボールを返す姿がもう、浮き上がって見えてね。腕が長いし、振りがやわらかい。(現日本ハムの)田中正義よりいいんじゃないかと思ったくらいで」。

 ただ、山崎には戸惑いもあった。「捕手でプロに行くつもりでいましたからね……。でも、そう言ってもらえるなら何かあるのかな」と受諾。捕手を廃業した1年夏、投手としての練習を始めると、いきなり142キロが出た。

 捕手としても遠投120メートル近い強肩を見せていたが、投手とは体の使い方が全く異なる。捕手には小さいモーションで素早く投げることが求められるが、投手は腕を鞭のように振ることが必要。「最初は野手の投げ方だとよく言われました。先輩や監督に、肘の使い方を教わりながら変えていって」。始動時に腕を大きく回すのではなく、肘を曲げたまま上げていくショートアームのフォームを身につけ、3年春にようやくリーグ戦デビュー。今春は全日本大学選手権のマウンドにも立った。

 現在の最速は149キロ。全くの無名ながら今夏は、大学日本代表候補にも選ばれた。怪我で辞退したものの、代表から帰ってきた立石から、チームメートだった中西聖輝投手(青学大)よりも「速く感じる」と球質をほめられたのも自信になった。捕手としては遠い存在だったプロに、手が届くのではと感じるようになった。

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