[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

混成競技会場で芋煮会も同時開催!? 右代啓祐×中村明彦の化学反応が生む新たな大会のカタチ

世界を転戦する中で出会ったフランスとオーストリアの大会を参考にしているという中村【写真:藤岡雅樹】
世界を転戦する中で出会ったフランスとオーストリアの大会を参考にしているという中村【写真:藤岡雅樹】

1年目は完全招待制、3年目には公式ポイント大会へ…

 地元密着型のイベントとしての夢を描くだけではなく、混成競技会としてのクオリティーも求め、ステップアップさせる計画も立てている。1回目となる今回は「10&7 Championships」への参加者はすべて、主催者が招待する国内選手としたが、来年には右代と中村が築いた世界のネットワークを生かしながら海外選手を招聘し、第3回を迎える2027年には世界陸連(WA)が認める公式ポイント大会へと発展させていく計画だ。

【注目】日本最速ランナーが持つ「食」の意識 知識を得たからわかる、脂分摂取は「ストレスにならない」――陸上中長距離・田中希実選手(W-ANS ACADEMYへ)

 大会そのものを魅力的なものとするために、高校・大学・シニアというカテゴリーの枠を取り払い、参加者全員が同じ土俵の上で戦うこととし、世代を超えた交流や刺激を生み出す工夫をしている。また、既存の大会と同じく優勝者に賞金を準備すると同時に、優勝や入賞はできなくても、自己記録を更新することができた選手には、やはり賞金を用意する計画だという。「自己記録を更新したら賞金をもらえたり、各種目でトップになったら景品が用意されていたり、今までの試合とは違った形で選手の努力に対する見返りを準備して、最後まで諦めずに頑張り抜く動機づけもしていけたらと思います」と右代は説明する。

 湧き出るアイディアと計画を夢物語で終わらせないためにも、まずは10月11,12日に第1回大会を実施することが大切だ。そして、本当の勝負は「第1回を終えた次の日から始まる」と右代は語る。

「成功したら成功して終わりではなく、次の日から次回をどうするのか考えなければいけない。WAが定める大会ランクD以上を目指すのであれば、その大会にWAランキング入りした複数の国のアスリートを呼ぶ必要があります。となれば、それだけの資金が必要になるので、応援してくれそうな企業に営業をかけなければいけない。いかにスピーディーに動き出せるかが大事になってくると思います」

 ゆくゆくは高校・大学・シニアの選手たちが一堂に会するトレーニングキャンプも実施していきたいという。次世代の育成という点で考えた時、1年に1回大会を開催するだけではなく、定期的に交流する場を用意することで、より密なつながりが生まれたり、世代を超えた刺激や学びを互いに得たりする機会を提供したいと考えている。「僕らトップ選手が世界大会で得た肌感だったり、そこで生きてきたマインドだったり、生の声を多く次世代につないでいきたい。今回はこちらから声を掛けた選手に参加してもらいますが、将来的には選手から『出たい!』と言ってもらえる大会までレベルを引き上げたいですね」と右代は未来予想図を描く。

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X CW-X
lawsonticket
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集