2軍首位打者なのに“指名漏れ”…HR倍増&打点王で再挑戦、知念大成が追う「究極のスタイル」
プロ野球の2軍イースタン・リーグは9月28日で今季の全日程を終えた。参加2年目のオイシックスからは知念大成外野手が初の打点王に輝き、昨季の首位打者に続くタイトル獲得を果たした。ただ昨年はその後、肝心のNPBドラフトで名前を呼ばれなかった。原因を考え抜き、モデルチェンジを期して戦った今季、何を残せたのか。本人の言葉で語ってもらった。

オイシックスの知念大成、指名漏れで目指した変身の成果は?
プロ野球の2軍イースタン・リーグは9月28日で今季の全日程を終えた。参加2年目のオイシックスからは知念大成外野手が初の打点王に輝き、昨季の首位打者に続くタイトル獲得を果たした。ただ昨年はその後、肝心のNPBドラフトで名前を呼ばれなかった。原因を考え抜き、モデルチェンジを期して戦った今季、何を残せたのか。本人の言葉で語ってもらった。
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知念は昨秋の指名漏れを、打席での怖さがないためだと分析。「自分、いらない選手だったんです」とまで言って変身にかけた。これまでより3センチも長い88センチの長尺バットを使い、長打力のアップをテーマにシーズンを戦った。長くなったバットを制御するにはより筋力も、技術も必要になる。打撃がまるまる変わると言っても過言ではない。
その中で昨年に続き、リーグ最多となる126安打を残した。打率も.286でリーグ2位。昨季4本だった本塁打をチームトップの9本に増やし、中軸を打つことが増えた。66打点でつかんだ初の打点王も、打撃改造が残した一つの成果だ。それでも、知念は言う。
「まだまだです」
実際にNPBの2軍戦で戦うと、目指す壁の“高さ”を痛感するようになった。他球団の2軍で好成績を残す選手は、1軍と行き来を繰り返している。その姿を自分と比較していると、1軍に定着する難易度がどれほど高いのかよくわかる。NPB球団に入るのが最終目標ではない。自己評価も、自然と辛口になる。
「全然ですね。長打を目的として、去年より少し本塁打は増えた。いい面も出ているかもしれませんが、最後までもがきながらやりたい。手応えなんてないですよ。後悔ばかりです。もっと突き詰めてやっていきたい」
一つ上のレベルを目指した結果、調子の波がどうしてもあった。6月24日から8月9日までの23試合では無安打が1試合だけ、実に.387という高打率。一方で8月中旬以降は、3割を超えていた打率を少しずつ落としていった。その中で、微調整を繰り返しながらもがいたのは大きな経験だ。オイシックスに来て2年目、内面の変化も感じるという。
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