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陸上界に現れたスーパー女子高生の正体 17歳久保凛は“ただの天才”にあらず…恩師の証言「苦しさに耐え、継続する天才です」

「天才」と言われる久保の本当の凄み「日本一我慢ができる、努力ができる」

 いつしかついた異名は“スーパー女子高生”。弱冠17歳で陸上界の期待を背負い、走り続けている。周囲からは「天才」「別格」「圧倒的」と評す声が多い。その言葉だけを切り取ると持って生まれた才能やポテンシャルに恵まれたように思えるが、実際には異なる。

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 野口監督の言葉が、それを裏付ける。

「身体能力は高いけど、やらなければ強くはならない。厳しい練習になればなるほど、大変じゃないですか。逃げるじゃないですか。久保はそこを逃げないでやれる。苦しさに耐えることを継続できる『天才』。日本一我慢ができる、努力ができる」

 自分の才能を伸ばす才能。それが「天才」の本当の凄みだ。

 待ちに待った夢舞台。日本人が決勝に進めば、五輪を含めた世界大会では1928年アムステルダム五輪銀メダルの人見絹枝以来2人目の快挙に。日本記録1分59秒52を大幅更新することが求められるが、高校で自己ベストを6秒縮めた伸びしろがあれば夢ではない。

 久保は「世界と勝負して1本でも多く走れるように頑張りたい」と力強い。海外選手がライバルとなれば、国内とは違ったレース展開が予想される。前を走る選手がいることで「もっとタイムが出るんじゃない?」と野口監督も期待感を漂わせた。

「久保凛」の名前を世界へ。今夜7時58分、新たな挑戦が幕を開ける。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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