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涙の女子メジャー制覇・金澤志奈の胸に2人の韓国プロ 勧められた大学進学「間違ってなかった」

国内女子ゴルフツアーのメジャー戦・ソニー日本女子プロ選手権最終日が14日、茨城・大洗GC(6840ヤード、パー72)で開催された。プロ8年目の金澤志奈(クレスコ)が悲願のツアー初優勝。3位で出て2バーディー、1ボギーの71で回り、通算10アンダーで並んだ桑木志帆(大和ハウス工業)とのプレーオフ(PO)に進出。1ホール目でパーをセーブし、ボギーの桑木に勝利した。グリーン脇には、元世界ランキング1位の申ジエ(スリーボンド)が駆けつけ、金澤を涙で祝福。金澤自身は会見で「喜びを共有したい人」として、別の韓国人プロもいることを明かした。

ソニー日本女子プロゴルフ選手権で優勝後、申ジエと抱き合う金澤志奈(左)【写真:柳田通斉】
ソニー日本女子プロゴルフ選手権で優勝後、申ジエと抱き合う金澤志奈(左)【写真:柳田通斉】

ソニー日本女子プロ選手権最終日

 国内女子ゴルフツアーのメジャー戦・ソニー日本女子プロ選手権最終日が14日、茨城・大洗GC(6840ヤード、パー72)で開催された。プロ8年目の金澤志奈(クレスコ)が悲願のツアー初優勝。3位で出て2バーディー、1ボギーの71で回り、通算10アンダーで並んだ桑木志帆(大和ハウス工業)とのプレーオフ(PO)に進出。1ホール目でパーをセーブし、ボギーの桑木に勝利した。グリーン脇には、元世界ランキング1位の申ジエ(スリーボンド)が駆けつけ、金澤を涙で祝福。金澤自身は会見で「喜びを共有したい人」として、別の韓国人プロもいることを明かした。

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 地元で決めたツアー初優勝&メジャー制覇。大勢のギャラリーとの幸福感に満ちた18番グリーン脇には、申が駆けつけていた。金澤はその姿を見た瞬間に涙。申も目を潤ませ、抱き合いながら「自分の優勝では泣かないのに泣いちゃったよ」と金澤に伝えていた。そして、取材陣の前で7歳下の妹分を称賛した。

「今日は自分のプレー中から志奈のスコアが気になっていました。ラウンドが終わって、画面で彼女の表情を見て『今日は大丈夫』と思いました。オフにオーストラリア合宿をして一緒に体作りをしたことで、体力がついて心も落ち着いたんだと思います」

 果たして、その関係性はいつ始まったのか。それは、金澤が会見で明かした。

「中学3年から、私が金愛淑(キム・エースク)プロの指導を受けるようになってからです」

 国内女子ツアー1勝で62歳の金は、日本でプレーする韓国人プロの草分け的な存在。長く申のマネジメントも担当しており、金澤はアマチュア時代から多くのことを学んでいた。ただ、当時は線が細く、ドライバー飛距離は200ヤード程度。高校卒業前には、金から「プロテストを受けるのは大学で経験を積んでからにした方がいい」と言われ、中央学院大に進学した。

 そして、ドライバー飛距離を20ヤード以上伸ばして3年時に日本女子学生選手権で優勝。「これなら、いける」と感じ、大学を中退して初挑戦したプロテストで一発合格を果たしている。

「金愛淑プロの言う通りにして良かったです。進学の選択は間違っていませんでした」

 プロになってからは、申のプレーや姿勢を見て多くのことを学んだ。

「合宿では、いろんなことを教わりました。今回も3日目18番で打ったバンカーショットは、ジエさんから教わった打ち方でした」

 申自身も「(金澤が)よく『側にいてくれるだけでいいです』と言っています」と説明しつつ、「志奈はこの優勝で大きな壁を乗り越えました。これからはいいライバルです」と声を弾ませた。今季はメジャー初戦のワールドレディスサロンパス杯を申が制し、2戦目の今大会は金澤が優勝を飾った。残るは日本女子オープンとJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ。申と金澤は互いを刺激し合いながら、両タイトルも獲りにいく。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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