韓国17歳「私は大谷選手とスタイルが違う」 遊撃&151キロ、才能豊かな二刀流は“別の道”模索【U-18W杯】

石垣元気の投球を冷静に分析…ステップを踏んで目指す大リーグ
「私は大谷選手とは、少しスタイルが違う選手だと思います」。なぜかといえば、大谷は投打で最大の力を発揮するために、打線では指名打者に座る。日本ハム時代から試行錯誤の末に確立された起用法だが、オム・ジュンサンが最も重視しているのは遊撃守備だという。
【注目】日本最速ランナーが持つ「食」の意識 知識を得たからわかる、脂分摂取は「ストレスにならない」――陸上中長距離・田中希実選手(W-ANS ACADEMYへ)
打撃よりも守備の練習のほうが好きだといい「打撃は打てない日もあれば打てる日もあります。でも守備は、エラーがあったとしても5パーセントくらいの確率でやらなければならない。守備のほうがずっと楽しいと思うんですよね」。
6日の日本戦では、石垣元気投手(健大高崎3年)と対戦し、151キロのストレートで3球三振に倒れた。「速いボールには自信があったんですけど……。速いボールを投げる投手は変化球の完成度が落ちる傾向があると思うんですが、(石垣は)速いボールもいいし、スライダーやフォークも完成度が高くて、ちょっと考えることが多かった」と、整理しきれなかった打席を悔やむ。そして今後の夢も、堅実なステップを踏みたいと考えている。

「代表の選手はみんな、メジャーリーグに行きたいと考えているようですが、僕はまず韓国プロ野球でFAをとれるような、長い間プレーできる選手になりたいと思っています。20年以上ずっとお金を稼げるような、みんなに認められる選手になることが一番。そして運が良ければ、メジャーリーグにも行けると考えています」
近年はキム・ハソン内野手(ブレーブス)やキム・ヘソン内野手(ドジャース)、イ・ジョンフ外野手(ジャイアンツ)と、韓国プロ野球を経由して大リーグ進出するルートも確立されつつある。以前は高校から直接大リーグ球団とマイナー契約を結びたがる傾向が強かったが、成功例はチュ・シンス外野手(レンジャーズなど)くらい。決して確率が高いものではなかった。
自らの可能性を冷静に見極め、一歩ずつ目指すトップへの道。この大会もその第一歩となる。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)










