日本の練習に仰天「こんなにピリピリ…」 台湾支える“日本育ち”の通訳&ブルペン捕手の二刀流【U-18W杯】
野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」が沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などで開催中だ。上位6か国によるスーパーラウンドに進んだ台湾代表に“日本野球育ち”の二刀流スタッフがいる。150キロに迫る剛球を投げる強力投手陣の調整を助け、通訳までこなすマルチな働きを追った。

聖隷クリストファー高→帝京大準硬式の王星翰、代表通訳として奮闘中
野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」が沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などで開催中だ。上位6か国によるスーパーラウンドに進んだ台湾代表に“日本野球育ち”の二刀流スタッフがいる。150キロに迫る剛球を投げる強力投手陣の調整を助け、通訳までこなすマルチな働きを追った。
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8日の台湾―オーストラリア戦の後、台湾選手たちの取材対応で日本語通訳をこなしていたのが、聖隷クリストファー高(静岡)を経て帝京大の準硬式野球部でプレーする王星翰(2年)だ。くせのない、流ちょうな日本語で日本のメディアを助けてくれた後、ユニホームを着ているのが気になった。
「ブルペン捕手もしているんです。後輩はみんな150キロ近いボールを投げるので、捕るのは本当に大変ですけど」
王星翰は台北育ちで、長安中時代は全国大会にも出場している。この日通訳した代表捕手の張育豪は中学の2年後輩で、一緒にプレーした仲だ。当時から日本に行ってみたいという希望があり、日本語もすこしずつ学んでいた。
高校、大学と日本で白球を追う機会に恵まれた。そして小学校時代の指導者が今回のU-18代表入りし、スタッフとして参加してみないかと声がかかった。「ありがたい機会ですし、自分の力を試すチャンスかもしれない」と思い合流した。
将来は、通訳として働きたいという夢がある。「特に野球だけ、と考えているわけではないですが、野球に関わることができれば最高ですよね」。この大会ではブルペン捕手との“二刀流”で、チームに欠かせない戦力になっている。
日本では高校、大学と内野手としてプレーしており、捕手をするのは小学校以来。「それで150キロ近いボールを捕らないといけないので……。今までそんなことをしたことはありませんし、難しいのは確かなんですが」と苦笑いだ。
日本と台湾の野球の違いを、身をもって感じてきた。「最初は、日本の練習はこんなにピリピリしているのかと驚きました。守備とか走塁へのこだわりも、台湾とは全然違いました」。この大会ではさらに世界の野球を見つめながら、夢へ前進していく。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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