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日本ドラ1候補に韓国衝撃「見えなかった。速すぎて…」 154km死球の打者「運もないと打てない」【U-18W杯】

野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」が沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などで開催中だ。注目された6日の日韓戦は、日本が4-2で勝利。この試合で、石垣元気投手(健大高崎3年)の剛速球を体に受けた韓国選手がいる。ドラフト1位候補のボールは、いったいどう見えたのか教えてくれた。

日本代表で抑えを務める石垣元気【写真:羽鳥慶太】
日本代表で抑えを務める石垣元気【写真:羽鳥慶太】

韓国のパク・ハンギョル「めちゃくちゃ痛い」死球から復活

 野球の国際大会「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18野球ワールドカップ」が沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などで開催中だ。注目された6日の日韓戦は、日本が4-2で勝利。この試合で、石垣元気投手(健大高崎3年)の剛速球を体に受けた韓国選手がいる。ドラフト1位候補のボールは、いったいどう見えたのか教えてくれた。

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「今はもう、痛みはほとんどなくなりました」

 10日、南アフリカとの継続試合に途中出場した韓国のパク・ハンギョルは、こう言って笑顔を見せた。ヒヤリとしたのは6日の日韓戦だ。5回韓国の攻撃。1死二塁で対戦したのが石垣だった。2ストライクを奪われたところからファウルで2球粘った5球目、154キロのストレートが右ひじ付近を直撃。苦悶の表情を浮かべてその場に崩れ落ち、6回の守備から交代した。

 翌7日、南アフリカ戦でスタメンを外れた際には「マジでめちゃくちゃ痛いです……」とあとの残る患部を見せてくれたが、順調に回復。2日休んで9日のキューバ戦から試合にも復帰した。死球当時の状況も、鮮明に覚えているという。

「ボールが本当に見えなかったんです。内角にちょっと失投したかなと思ってパッと避けたんですが、瞬間的に当たってしまって。やってしまったと。韓国でもこういうボールに当たったことはないので」

 大事に至らなかったのは幸いだが、石垣については「ボールが速すぎて……。とにかく速いので、運もなければ打てないと思う。ちょっと打つには努力が必要な投手だと思います」と冷静に分析している。韓国では球速上昇の波が、日本より少し遅れて訪れたところだ。この大会では日本だけでなく、世界の投手の進化に驚いている。

パク・ハンギョルは二遊間をこなす好守好打の選手【写真:羽鳥慶太】
パク・ハンギョルは二遊間をこなす好守好打の選手【写真:羽鳥慶太】

「国内で150キロ以上を、ほとんど見たことがなくて。大会の時、強いボールを投げる投手とあまり当たらなかったみたいです。この大会ではたくさんそういう投手がいて、140キロ台後半だけでなく、プエルトリコとやった時にも150キロのボールを初めて見ました。速いボールを投げるのが、容易になっているんだと思います」

 A組からは日本と韓国、プエルトリコが上位6か国で行われるスーパーラウンドへ進出する。韓国の選手たちは、口々に「日本とまたやりたい」と口にする。パク・ハンギョルも次の対戦に向け、日本投手の攻略に頭を巡らせている。

 石垣は、10月のプロ野球ドラフト会議で1位入札が有力視される。パク・ハンギョルも、17日に行われる韓国プロ野球のドラフト会議で、内野の複数ポジションをこなせる巧打者として上位指名が見込まれている。さらに上の舞台で、再び出会うことがあるかもしれない。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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