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卓球の国際大会を「いずれ横浜アリーナで…」 創設5年目、WTTのCEOが30分間取材で激白した夢と課題

卓球のシングルスNo.1を決める国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」は8月7日から5日間、横浜BUNTAIで熱戦が繰り広げられた。2021年に設立されて以降、新たな取り組みや魅せ方で卓球界の先頭を走り続けるWTT。同社のCEO、スティーブ・デイントン氏は大会中、日本メディアの30分にも及ぶ囲み取材に応じ、WTTが掲げる夢や課題について語った。

30分にも及ぶ囲み取材でWTTが掲げる夢や課題について語ったCEOのスティーブ・デイントン氏
30分にも及ぶ囲み取材でWTTが掲げる夢や課題について語ったCEOのスティーブ・デイントン氏

WTTチャンピオンズ横浜

 卓球のシングルスNo.1を決める国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」は8月7日から5日間、横浜BUNTAIで熱戦が繰り広げられた。2021年に設立されて以降、新たな取り組みや魅せ方で卓球界の先頭を走り続けるWTT。同社のCEO、スティーブ・デイントン氏は大会中、日本メディアの30分にも及ぶ囲み取材に応じ、WTTが掲げる夢や課題について語った。

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――WTTを立ち上げてから4、5年が経った。振り返ってどんな気持ち。

「このように新しくて大胆なことを始めるのは決して簡単なことではない。当初は多くの疑問符が付きまとい、WTTがどうなるのか、皆が確信を持てなかった。しかも、始めたのはコロナ禍の最中。2021年のスタートは本当に大変だった。今年は我々にとって初めてのフルシーズン。とても嬉しく思っている。

 我々は先週、26か国を対象としたカレンダーを発表した。これは我々にとって最も早いタイミングでの発表だ。それだけ我々は安定し始めており、安定したイベント運営が可能になりつつあるということ。それだけでなく、WTTが認知され始め、好きになり始めたと思っている。コートの見栄えが良く、来場者は満足している」

――WTTと各国リーグ間で問題はあるか。

「リーグとの間で抱えていた問題のほとんどはスケジュールだった。スケジュール調整の段階で完全に準備ができておらず、問題が発生した。我々の対応が遅すぎたため、ほとんどのリーグはスケジュールの遅れに不満を抱いていた。今では、リーグや世界中のほとんどの主要協会と定期的に話し合いを行っている。そしてより綿密な計画を立てられるようになった。問題や摩擦は大幅に減っている」

――現在WTTの主な課題は。

「次の課題はどうすればさらに成長できるかだ。卓球はほかのスポーツに比べて、(大会の)賞金がかなり低い。WTTは大きく飛躍したが、テニスやクリケット、バドミントンと比べると、まだ少し遅れをとっている。だからこそ、どうやって成長していくかを考えなければならない。総売上高は約5000万ドル(約73億5140万円)、賞金は約1500万ドル(約22億542万円)。どうすれば倍増できるか?

 選手たちももっと多くのことを望んでいる。そして、WTTが徐々に成長していることを選手たちは知っている。チケットは完売し、成功率は上がってきている。徐々にスポンサーも増え始めた。確かに、スポンサー獲得に関してはまだ少し課題がある。収益を5000万ドルから1億ドル(約147億7250万円)に増やし、賞金を2倍、3倍に増やし、選手にとってより良い賞金水準にするにはどうすればいいか。それが私たちの大きな課題だ」

――主にスポンサー収入が必要か。

「全てだ。スポーツ界には5つの主要な収入源がある。放映権、スポンサーシップ。時にはホスト権もある。卓球では、開催権を得るのがいつも簡単というわけではないからね。チケット販売もある。これらすべてがつながって、私たちは成長していく必要があるんだ」

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