訪日客がコンビニで迷惑行為? 会場近くの店舗で苦慮「爆発物の可能性も…」スポーツイベントでも問われるモラル
今年に入り、再びピークを迎えているインバウンド。日本政府観光局によると、6月時点の推定値で累計2151万8100人の外国人観光客が日本を訪れた。過去最速で累計2000万人を突破したが、いわゆるオーバーツーリズムの問題点が浮き彫りになっているのも事実。それをスポーツイベントでも感じることがあった。実際に直面した編集部記者が明かした。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

首都圏のスポーツイベントで編集部記者が直面した驚きの光景
今年に入り、再びピークを迎えているインバウンド。日本政府観光局によると、6月時点の推定値で累計2151万8100人の外国人観光客が日本を訪れた。過去最速で累計2000万人を突破したが、いわゆるオーバーツーリズムの問題点が浮き彫りになっているのも事実。それをスポーツイベントでも感じることがあった。実際に直面した編集部記者が明かした。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
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夏はスポーツイベントが盛り上がるシーズン。多くの競技で熱戦が繰り広げられ、日本でも規模を問わず、さまざまな国際大会が行われた。首都圏で開催され、海外からも多くのファンが観戦に訪れたある大会を取材したときのこと。会場近くのコンビニを訪れると、思わぬ光景に目を疑った。
午前11時頃。記者の目に飛び込んできたのが、入口付近に置かれた2つの大きなキャリーケース。実は早朝から店内に放置されていたもの。持ち主が現れた際、トラブルを防ぐためにも倉庫にしまう訳にもいかず、店側と客側の双方に混乱を招いていた。
店舗のオーナーは持ち主を探したものの見つからず。話を聞くと「どなたかが引っかかって転んでしまったら我々の責任になる」とトラブルの原因になり得ることに懸念を示した。
近くで開催中の会場で販売されているステッカーが貼られており、オーナーは海外から訪れた熱心なファンのものとみている様子。一般的には近隣のコインロッカーを利用したり、宿泊客ならホテルに預けたりするもの。
まさか、観戦の荷物を減らすために故意に置いていったのか。「我々としても対処のしようがない。爆発物の可能性もある」とオーナー。最終的には警察に届け出る予定と明かした。
訪日客をめぐる問題はそれだけではない。店内では外国人同士で喧嘩が発生することも。オーナーは「お客様同士がぶつかったり、店内で携帯をいじるお客様もいて、道がふさがったりしてしまう時もある」と困り顔。また、雨の日には濡れた持ち物を商品の上に置かれ、売り物にならなくなったこともあった。
大きな会場が近隣にあるが故にこういった事案は多々あったが、今回のスーツケースの放置は「過去5年間で一番ひどい」という。「売り上げはものすごく増えて助かってはいるんですけど……」と苦笑いを浮かべつつ、対応に苦慮していることがうかがえた。
外国人観光客が多く訪れる土地柄、店舗では外国語が堪能な人材を採用することがほとんど。それでも「(トラブルがあっても)日本の方はすぐに(理解して)引き下がってくれることが多いんですけど、海外の方はなかなか引き下がってくれないことが多くて」と実情を明かした。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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