統一球は「飛ばないと感じています」異国の流儀にどう順応? 西武ネビンが気づいた日本の“ルール”「山手線を除けばね…」
日本のプロ野球で、ずば抜けた活躍を見せる外国人打者が減って久しい。特にパ・リーグでは、昨季も規定打席に達した選手さえ3人だけだ。その中で今季、来日1年目ながらここまでリーグ5位の打率.287、5月には月間MVPも獲得したのが西武のタイラー・ネビン内野手だ。“看板倒れ”に終わる選手も多い中で、なぜいきなり順応できたのか。グラウンドの内外で感じた日米の違いを聞いた。

ネビンが語る特殊環境への順応法「打球がギリギリで失速したとしても…」
日本のプロ野球で、ずば抜けた活躍を見せる外国人打者が減って久しい。特にパ・リーグでは、昨季も規定打席に達した選手さえ3人だけだ。その中で今季、来日1年目ながらここまでリーグ5位の打率.287、5月には月間MVPも獲得したのが西武のタイラー・ネビン内野手だ。“看板倒れ”に終わる選手も多い中で、なぜいきなり順応できたのか。グラウンドの内外で感じた日米の違いを聞いた。
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「飛ばないというのは、率直に感じていますね」
投高打低の色が濃くなったここ数年、プロ野球の現場でささやかれてきたのが、NPBで使われる統一球が以前より飛ばなくなっているのではという疑問だ。昨季まで大リーグ公式球でプレーしていたネビンに聞いても、こんな感想が返ってくる。
「今は暑いので、これがだんだん和らいできたりとか、屋外球場に行って風のある所だったらまた変わってくると思うんですけど、やっぱりボールが柔らかかったり、日本のほうが縫い目が若干大きくて、空気抵抗が生まれるであったりとか、様々な要素が絡み合って飛ばなくなっているとは思います」
ただ、今や3割打者が希少価値となったリーグで、ネビンは来日早々から安定した成績を残し続けている。どうしても日本人には足りないパワーを求められるのが外国人打者。その要求を、どのように消化しているのだろうか。
「自分の中では、しっかりとライナーを打つことですね。そんなに足が速くないので、外野の頭を越えないと長打はないと思っているので」。何がなんでもフェンスオーバーとムキになって振り回すのは、マイナスでしかないと知っている。さらに飛ばないボールに対しては、精神的な対処が重要だという。
「ボールに対して感情を出すのではなく、例えば(外野フェンス際の)ウォーニングトラックぎりぎりで打球が失速したとしても、しょうがないとしっかり切り替えることです。ボールに対して怒っても、何も変わらないと思うので、そのメンタルの部分もしっかりとコントロールはしています」
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