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「正直、絶対にいけると」防御率0.48の育成右腕が受けた“移籍通告” 初のレンタルで見た落差「居酒屋しか…」

プロ野球の戦力補強期限となる7月31日は、多くの関係者の心を揺さぶる。今年、2軍で防御率0.48という圧倒的な成績を残していたソフトバンクの育成右腕に、支配下昇格の吉報は届かなかった。そして告げられたのが、イースタン・リーグに参加して2年目のオイシックスへの“レンタル移籍”だ。宮里優吾投手が経験した落差と、そこで磨かれる能力とは。

宮里は150キロ超えの直球を武器に、オイシックスでも奮投【写真:羽鳥慶太】
宮里は150キロ超えの直球を武器に、オイシックスでも奮投【写真:羽鳥慶太】

オイシックスの宮里優吾、2軍で圧倒的な成績を残し告げられた“レンタル”

 プロ野球の戦力補強期限となる7月31日は、多くの関係者の心を揺さぶる。今年、2軍で防御率0.48という圧倒的な成績を残していたソフトバンクの育成右腕に、支配下昇格の吉報は届かなかった。そして告げられたのが、イースタン・リーグに参加して2年目のオイシックスへの“レンタル移籍”だ。宮里優吾投手が経験した落差と、そこで磨かれる能力とは。

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「正直、今年はもう絶対にいけると思ってたんですよね……」

 宮里は東農大から2023年の育成ドラフト2位で指名されてソフトバンク入りした23歳。2年目の今季、2軍ウエスタン・リーグでは17試合、18回2/3を投げわずか1失点。防御率は実に0.48という快投を続けてきた。7月になると、自身の中でも期待が高まる一方だったという。

 そして、球宴後の練習日にPayPayドームの1軍練習に参加した。球団に呼ばれた時は「ひょっとしたら、昇格かな」と頭をよぎった。ただそこで告げられたのは「今年はちょっと申し訳ないけど(昇格は)ないと……」。さらに告げられたのは、全く頭になかったオイシックスへのレンタル移籍だった。

 昨年からファームリーグに参加したオイシックスとくふうハヤテに対しては、既存の12球団から選手を“レンタル”できる制度がある。ただここまで使った例は、巨人からくふうハヤテへの移籍しかなかった。宮里はくふうハヤテと対戦した際、巨人からレンタルされていた山田龍聖投手を見て、制度の存在は知っていた。

「言われた時はそりゃ、悔しかったですけど……」。様々な現実が頭をよぎった。2軍公式戦では、育成選手を5人までしか起用できないというルールがある。2軍戦の出番すら大人数での競争になるソフトバンクにいる限り、このルールは実戦経験を積む上での大きな壁になる。「それなら行ったほうがというか、新潟のためにと気持ちを切り替えて」。新天地に合流したのが8月5日のことだった。

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