恩師が回想、イチローの準備は「全て時間通り」「絶対に監督を困らせない」 マイアミで残した確実なレガシー【米殿堂入り表彰】
イエリッチらと同僚だったマーリンズ時代「彼らはイチのルーティンを間近で見てきた」
現役時代はヤンキースでMVPに輝き、2004年から指導者の道を歩み始めたマッティングリー氏は監督としてもドジャースとマーリンズの11シーズンで通算820勝を達成。2020年の最優秀監督にも選出されたレジェンドだ。
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「彼ほど指導しやすい選手もいなかった。人間関係もスムーズだったよ。マイアミ時代、すでに彼はベテラン中のベテラン。若手相手のように頻繁に声をかける必要も、気遣う必要もない。彼がいつでも準備できていることはわかっていたんだ」
こう話したマッティングリー氏は、イチロー氏がマイアミで大きなレガシーを残したと分析している。
「当時のマイアミは才能豊かな若手が揃っていた。スタントン、イエリッチ、オズナ、そしてリアルミュート。彼らはイチの日々のルーティンを間近で見てきたんだ。イチは偉大な選手であるためにどんなことが必要なのか、身をもって証明してくれた。
若手に積極的に声をかけ、毎日いかに真剣に野球と向き合うべきか、プロフェッショナルとは何か、偉大な選手になるにはどんなことが必要か、という真髄を教えていたんだ。この仕事に対する価値観、規律正しさ、野球への愛、そういった大事なことを彼らに伝えてくれた。大きな影響は今でも残っていると思うし、それはレガシーだと思う。そこに疑いはないよ」
当時のマーリンズはジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)、マーセル・オズナ(現ブレーブス)、クリスチャン・イエリッチ(現ブルワーズ)と打撃タイトルを獲得する逸材を擁していた。JT・リアルミュート(現フィリーズ)も今や米屈指の捕手に成長したが、イチロー氏はその進化を支えたメンターとして大きな功績を残したとマッティングリー氏は断言していた。
(THE ANSWER編集部)
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