NPB復帰を目指す選手がすべきこと…武田勝が語る現実「例がない」

　7月末の、プロ野球12球団の新戦力獲得期限が迫る。2軍リーグに参戦して2年目となるオイシックスとくふうハヤテには、NPBへの復帰を目指す選手が多数在籍しており、この日は一つの大きな区切りとなる。ただオイシックスの武田勝監督は「その日ばかりを見てもしょうがない」と言う。NPBの世界に戻るために本当に必要なこととは。

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「例がないんだから。こればかりはね。だからその日付ばかりを見てもしょうがないし、うちの選手はそう考えていないと思いますよ」

　誕生して2年目の2軍球団から、シーズン中にNPB復帰を果たした選手はまだいない。一度戦力外になった選手がその世界に戻るのが、どれほど狭き門かという証明だ。武田監督はシーズン中の復帰があるなら「よほど急に変則投手が欲しいとか、左打者が欲しいとかニーズがピッタリ合ったケース」しかないと見ている。ならば低い確率を目指して焦るより、すべきことがあるというのだ。

「選手は年をとるかもしれないけど、NPBの球団は1年やり通したところを見ていると思うんです。そのほうがオフにテストに呼ばれるとか、可能性があるんじゃないかと思います」

　2軍球団からNPBに行けるのは、すぐ1軍で役割を果たせる選手だと考えてシーズンを戦ってきた。選手にもそのことを気づかせようと、さまざまな配置転換も試みている。