日米大学野球選手権で日本の全勝優勝に貢献

　6年ぶりの日本開催となった第45回日米大学野球選手権は13日、神宮球場で第5戦を行った。日本が6-5で競り勝ち、今大会5戦全勝。2004年以来21年ぶりの全勝優勝を成し遂げた。米国代表は、近未来に大リーグのドラフト指名を受けると目される選手ばかり。そんな“メジャー予備軍”の印象に残った日本選手は、身長173センチの強打者、小田康一郎内野手（青学大4年）だという。小柄でも力強い打撃を見せられる秘訣を小田に聞いた。

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「オダかな」「一塁を守っていたオダだね」

　米国の代表選手に印象に残った日本選手を聞くと、異口同音にこう返ってきた。来年のMLBドラフトで全体1位指名が有力視されるロック・チョロウスキー内野手（UCLA2年）は、MVPに輝いた松下歩叶内野手（法大4年）とともに小田を挙げ「とても感銘を受けた」と称賛。2023年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）や昨年のプレミア12に続いて米国のブルペンコーチを務めたカルロス・ムニョス氏も「彼はいい打者だ」と称えた。

　捕手として一番近くで日本の打者を見ていたヴァン・ラッキー（ジョージア工科大2年）も「彼のスイングが大好き。（バットが）ゾーン内にかなり長く留まっているから、速球も打てるし、なおかつスライダーも打つことができる」と小田の技術に舌を巻く。速球に振り遅れないだけでなく、変化球にも対応できるバット軌道が小田の強みだと分析した。

　小田は身長173センチと上背はないが、体重85キロのがっしりした体格。8日の初戦ではエスコンフィールドの右翼席にソロ本塁打を放り込むなど3安打。最終戦でも5打数2安打2打点と活躍し、5日間で打率.348、1本塁打、3打点と存在感をみせた。米国代表の言葉に小田は「相手も代表選手なのですごく嬉しい。ここで終わらず、またさらにレベルアップできたら」と表情を崩す。