「自分の泳ぎを見つけて」 元競泳・伊藤華英さんが被災地で「夢」を乗せた「1年後の約束」
「また来年もここに来ます」…伊藤さんが子供たちと交わした「1年後の約束」
この日、参加した子供たちは、将来の夢、そして1年後の約束を次々と宣言した。その夢や目標に少しでも近づくために、伊藤さんも全力でサポートする覚悟だ。
将来は「設計士になり、どこの町からも注目されて安全に過ごせる町にしたい」という夢を持つ小学3年生の山口諒介君は「背泳ぎで腕をしっかりと伸ばして、バシャンという音を立てたり、泡を立てないで泳げるようにする」と、力強く伊藤さんとの「1年後の約束」を宣言した。
「目標を達成するために、いつまでにこうなるんだというリミットを決めて取り組んでいくのも良いと思います。その中で自分の泳ぎを見つけて下さい。今日は1時間の練習だけでもすごく泳げるようになりましたね。1年後にはもっと上手になっています。
また来年もここに来ますので、今日宣言した1年後の約束に近付いていられるように、私もみんなの映像を見て、一生懸命アドバイスをしていきます。今日が終わりではなくスタートです。みんな夢や目標に向かって頑張っていきましょう」
そう訴えた伊藤さん。たった1時間の指導でも成長を見せた子どもたちは1年間、これからどんな成長を遂げていくのか。この中から未来の日本代表選手が生まれるかもしれない。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
村上正広●写真 Photo by Masahiro Murakami