「自分の泳ぎを見つけて」 元競泳・伊藤華英さんが被災地で「夢」を乗せた「1年後の約束」
前日にクロール7mができるようになった小2生徒が一気に25m完泳に成功
「きれいなフォームで泳ぐと、自然とタイムも速くなる。そのためにまず、蹴伸びをしっかりすることが重要。次はキックをしっかりと。キックは水面の上に足をあげないで、下にしっかりと蹴り下げて強いキックをすることが重要です」
この日は速く泳ぐためには「きれいな泳ぎを意識すること」を生徒たちに伝えた伊藤さん。基礎のポイントを重点的に指導していった。
クリニック後には、生徒全員の動画撮影とタイム測定を実施。前日に「やっと7メートルのクロールができるようになった」という小学2年生の生徒が、伊藤さんの1時間の指導で一気に25メートルまで記録を伸ばすことに成功した。
「今日の指導で記録が伸びたことはとても嬉しい。蹴伸び、キックのコツを掴んで練習を積んでいけば、子供たちはすぐに記録を伸ばせるし、タイムも速くなります」と伊藤さん。最初は緊張していた生徒たちの表情も喜びへと変わっていった。
生徒からの質問コーナーでは、小学校時代どんな子供だったかと問われると「小学校時代は、人と競争するのが得意ではなかった。なのに、競争しなければいけない競技になってしまった」と本音トークで笑いを誘った。