育成のプロから大学サッカー部へ 名トレーナーが説く見習うべき2人のトップ選手は?
昨年総理大臣杯を制覇した明治大学サッカー部は16日と17日の2日間、静岡県清水でシーズンインキャンプを行った。今回の強化合宿にはスペシャルゲストとして、プロトレーナーの木場克己氏が招聘された。数々のトップアスリートも師事する名トレーナーは、サッカー選手の成長の媒介として2人の名手の名前を挙げた。
明大サッカー部のキャンプで指導、木場氏が名指しした大学生が見習うべき2人
昨年総理大臣杯を制覇した明治大学サッカー部は16日と17日の2日間、静岡県清水でシーズンインキャンプを行なった。今回の強化合宿にはスペシャルゲストとして、プロトレーナーの木場克己氏が招聘された。数々のトップアスリートも師事する名トレーナーは、サッカー選手の成長の媒介として2人の名手の名前を挙げた。
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「明大サッカー部の指導は2016年に八丈島での早稲田大学との合同合宿以来です。初日は座学でサッカーにおける体幹・バランスの重要性と使い方を解説しました。そこではまず、鹿島アントラーズの安部裕葵選手を具体例として挙げました」
こう語った木場克己氏は体幹、体軸、バランスを強化する「Koba式体幹・バランストレーニング」の開発者で、競泳のリオ五輪代表・池江璃花子(ルネサンス亀戸)らトップアスリートを指導。日本郵政女子陸上部もアドバイザーとして指導し、2016年に創部3年目で全日本実業団女子対抗駅伝(クイーンズ駅伝)優勝に導いたスペシャリストだ。
トップアスリートのみならず、U-20日本代表FW久保建英(FC東京)やレアル・マドリードの下部組織に所属する中井卓大ら育成年代のエリートの指導にも実績を持つ。
東京五輪代表のエース候補に期待される20歳の安部は瀬戸内高校出身。同校サッカー部で木場氏がアドバイザーを務めていた経緯から高校卒業後も、都内の木場氏のジムで自主トレに励んでいる。
「安部選手は高校1年生の時から体幹トレーニングをしている。鹿島に入団してからも継続しています。彼は大学なら2年生の年代。明大サッカー部の選手とはまさに同世代。高校時代から継続していたトレーニングと努力の影響で、線は細く見えるかもしれないけれど、強さがあります。今や怪我をしないカラダになりました。免許がない時期は鹿島からバスに乗って、自主トレに来ていました。トップを狙う選手も見えない努力を大切にしているのです」