[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「いくら大谷でもあり得ない」 想像を超えた伝説の夜、ドジャース実況が直撃取材で明かした裏話

19日まで東京ドームで行われた米大リーグの「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」はドジャースがカブスに2連勝して幕を閉じた。「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに現地で直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

50号本塁打を放ったドジャースの大谷翔平【写真:Getty Images】
50号本塁打を放ったドジャースの大谷翔平【写真:Getty Images】

「ドームで聞いたANSWER」第40回

 19日まで東京ドームで行われた米大リーグの「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」はドジャースがカブスに2連勝して幕を閉じた。「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに現地で直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 第40回は、米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」でドジャースのメイン実況を務めるジョー・デービス氏。東京ドームの実況ブースに座り、大谷翔平投手らの凱旋を声で盛り上げた。数々の名場面を伝えてきた37歳の敏腕アナウンサー。19日の試合前、半年前の伝説の一夜を振り返った。(取材・文:THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

 ◇ ◇ ◇

 マイアミのあの夜、大谷は軽々と想像を超えていった。

「いくら彼が素晴らしいからってあり得ない。さすがにノーチャンスだ」

 2024年9月19日(日本時間20日)。ローンデポ・パークの実況ブースにいたデービス氏は半ば諦めたように呟いた。史上最多を更新する50本塁打50盗塁まで、あと2本塁打1盗塁。翌日からフットボールの実況でしばらくドジャース戦を離れることが決まっていたため、この日が歴史的偉業を自分の声で伝えるラストチャンスだった。

 巡り合わせの悪さに肩を落とした。だが、数時間後に球史に残るフレーズをマイクに乗せることになる。

 初回、大谷はいきなり二塁打を放った。三盗に成功。先に50盗塁の大台に到達した。2回にも右前打から二盗を決めて51盗塁。6回の第4打席は右翼上段席に49号2ランを叩き込み、あっという間に王手をかけた。

「あり得ない」を現実にしてしまったのが7回の第5打席。外角低めのナックルカーブを左翼席へ弾き返した。割れんばかりの大歓声。デービス氏は負けじと声を張り上げた。

「唯一無二の選手! 唯一無二のシーズン! ショウヘイ・オオタニが、50-50クラブを創設した!」

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
CW-X
MLB
funroots
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集