東京Dで漏れ聞こえた驚き「1万人…アメージングだ」 一面ドジャーブルーに目を丸くする米記者たち
米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦するほか、巨人&阪神ともプレシーズンゲームを行う。現地取材する「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

「ドームで聞いたANSWER」第2回
米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦するほか、巨人&阪神ともプレシーズンゲームを行う。現地取材する「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。
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第2回はロサンゼルスから駆けつけたドジャースの番記者たち。平日の金曜日、試合のない練習日にもかかわらず、約1万枚のチケットは1時間あまりで完売。グラウンド上で熱気を感じた米記者たちが、THE ANSWERの単独インタビューで驚きの声を漏らした。(取材:THE ANSWER編集部・鉾久 真大)
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大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の日本人トリオだけではない。14日、ドジャースの練習のために東京Dに集結したファンは、ベンチから選手が登場するたびに大きな声で名前を呼んだ。サイ・ヤング賞左腕のカーショーやスネルといったスター選手はもちろん、プライアー投手コーチや山本の通訳・園田芳大氏らにもエール。フリーマンの息子チャーリーくんにさえ「チャーリー!」と声援が飛んだ。
米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者は「とんでもないよね。たった1時間でこれだけのチケットが売り切れるんだから。想像はしていたけど、実際に目の当たりにすると非現実的だよ」と目を丸くする。カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者も「ただの練習を見るために1万人も集まるなんてアメージングだ」と感嘆した。
打撃練習では痛烈な打球が飛ぶたびに歓声が上がり、ケージから出てくる選手を拍手喝采が出迎えた。「打撃練習が終わるごとに拍手が起こるなんて普段のMLBでは見ないよ」とハリス記者。カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のビル・プランケット記者も「打撃練習のホームランにあれだけの喝采が起こるなんて」と日本ファンの熱量に笑わざるを得なかった。
ドジャースのフリードマン編成本部長は23年12月、大谷の入団会見で「我々の目標の1つは、日本の野球ファンをドジャーブルーに変えること」と豪語した。野望が夢物語ではないことを示した2時間強の大フィーバー。アルダヤ記者は「これがまさに彼らが心に描いていたことだ」と頷き、ハリス記者も「彼らはとても満足しているだろうね」とドジャース幹部がニヤリとする姿を想像した。
東京ドームの内野席がドジャーブルーに染まったこの日。グラウンド上に姿を現したフリードマン氏は、確かに満面の笑みを浮かべていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)