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日本の野球用具職人に米国から直談判「製品に刺激を受けた」 代表投手が学びたかった職人精神

自分でデザインした自社のグラブをつけてマウンドに上がったメネンデス【写真:中戸川知世】
自分でデザインした自社のグラブをつけてマウンドに上がったメネンデス【写真:中戸川知世】

ビジネスとの二刀流がもたらす好影響とは

 現在60人ほどのプロ選手がメネンデスの会社のグラブを愛用。「道具を通して自分を表現する機会を選手に与えたい」という理念のもと、ロゴのカスタマイズなどを可能にしていることが特徴だ。今大会も、「自分にとって重要なもの」と天使のマークが入った自社のグラブなどをつけて4試合に救援登板。21日の日本戦は出番がなかったものの、防御率1.35、2勝2ホールドとマウンドを守った。

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 2021年ドラフト14巡目でレイズに入団。今季は2Aで39試合に救援登板し、6勝3敗、防御率3.14だった。自己分析は「ずっと起業家精神に溢れていて、ビジネス志向が強い人間」。野球とビジネスの両立を目指すが、「フルタイムで仕事をやればもっと成長させられるだろうけど、それは僕の使命じゃない。僕の使命は最も高いレベルで野球をすること」とメジャー昇格が一番の目標だ。

 時間の制約を感じつつ、経営との二刀流がプレーにも好影響をもたらす。「選手が野球以外の趣味を持つのは重要なことだと思う。グラウンドでのことばかり考えていると、自分らしくいることの妨げになってしまい、プレーする上でもベストでいられなくなるから」。メネンデスにとって、その趣味がグラブデザインであり、ビジネスだった。

 訪問した「Two Way Player」社では、記念のフルオーダーグラブを製作。数か月で完成する見込みで、「壁に飾ることになるだろうね。使うかどうかはわからないよ」と笑う。「これからも協力して、日本のスタイルとハンドメイド製品を米国に持ち込むことができたら。日本の野球やグラブについて学べて、本当に素晴らしい経験だったよ」。忘れられない思い出も作った。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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