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打率.200、本塁打0…たった一人で台湾表彰式を見つめた清宮幸太郎、洗礼を成長に変える“信条”

人一倍悔しい思いをしたのが、トップチーム初選出の清宮幸太郎内野手(日本ハム)ではないだろうか。24日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」決勝で、日本が0-4で台湾に敗戦。連覇を逃した試合終了の瞬間も、清宮はベンチ裏で素振りを繰り返していた。この経験でさらに強くなれると言い切れる理由がある。世界の舞台で見た、清宮の現在地とは。

初めて侍ジャパンのトップチームに選出された清宮幸太郎【写真:小林靖】
初めて侍ジャパンのトップチームに選出された清宮幸太郎【写真:小林靖】

日本敗戦の瞬間もベンチ裏…出番4試合で残った悔しさ

 人一倍悔しい思いをしたのが、トップチーム初選出の清宮幸太郎内野手(日本ハム)ではないだろうか。24日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」決勝で、日本が0-4で台湾に敗戦。連覇を逃した試合終了の瞬間も、清宮はベンチ裏で素振りを繰り返していた。この経験でさらに強くなれると言い切れる理由がある。世界の舞台で見た、清宮の現在地とは。

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 久々に立った世界の舞台は、清宮にとってほろ苦いものとなった。東京ドームで行われた決勝はスタメンを外れた。代打に備えてベンチ裏のスイングルームで準備。試合終了の瞬間もそこで迎えた。出場は4試合にとどまり、15打数3安打の打率.200。長打は23日のスーパーラウンド・台湾戦で飛び出した三塁打1本だけだった。

 決勝後の表彰式。銀メダルを首に掛けた清宮は、侍ナインがベンチ裏に退いてからも、優勝した台湾の表彰式をたった一人で見つめていた。台湾の高国輝打撃コーチに近づき、固い握手を交わした。日本ハムの昨年秋季キャンプで指導を受けた間柄。優勝にふさわしい野球を見せてくれた相手チームを称えてから、チームの輪に戻った。

 国際大会の洗礼を浴びた。13日にバンテリンドームで行われた豪州との初戦は「7番・DH」で初回に右前打したが、その後は3打席凡退。豪州は次々に投手を変え、4打席全て違う投手と対戦した。打者は複数の打席を経る中で球筋を見極め、攻略法を詰めていく。「その打席しか感じるものがないのはきついですね……」。どんどんバットを振ることで投球に合わせていきたかったが、打席数は増えなかった。

 清宮は2017年のドラフト会議で、高校生史上最多に並ぶ7球団の1位指名を受けて日本ハム入り。今季は89試合に出場し、打率.300、15本塁打、51打点。確実性の低さが課題だった過去のシーズンから長足の進歩を遂げ、追加招集で侍に加わった。ただ、育成年代からの国際経験は、どの選手にもひけを取らない。

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