高校時代を岡山で過ごした台湾主将、学びは「やればできる」 指名漏れまで味わった陳傑憲の原点【プレミア12】
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」で大健闘を見せているのが台湾だ。韓国との初戦を6-3で制し、その後のドミニカ戦と連勝。16日の日本戦には1-3で敗れたものの、その戦いぶりは現地ファンの熱狂を呼んでいる。「3番・中堅」が定位置で、主将の陳傑憲(チェン・ジェシェン)は、高校時代を岡山・共生高で過ごした。当時の教え「やればできる」が、今回のチームを作る上でも大きな参考になっているという。(取材・文=THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太)
プレミア12で話題沸騰、イケメン主将は岡山の高校でプレー
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」で大健闘を見せているのが台湾だ。韓国との初戦を6-3で制し、その後のドミニカ戦と連勝。16日の日本戦には1-3で敗れたものの、その戦いぶりは現地ファンの熱狂を呼んでいる。「3番・中堅」が定位置で、主将の陳傑憲(チェン・ジェシェン)は、高校時代を岡山・共生高で過ごした。当時の教え「やればできる」が、今回のチームを作る上でも大きな参考になっているという。(取材・文=THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太)
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16日の日本戦前、陳傑憲は精力的にグラウンドで動いていた。台湾メディアを前にしてのインタビューでは一つ一つ丁寧に受け答えし、ファンからのサインの求めにもしゃがんで目線を下げ、笑顔で応じた。代表の誰もが認めるキャプテンシー。このチームの象徴とも言える選手は12年前、日本の岡山・共生高で白球を追っていた。
2012年、最後の夏は「3番・三塁」が定位置。岡山大会の2回戦で強豪・関西高と当たって5-8で敗れ、甲子園出場はならなかった。その後、日本でプロ志望届を提出したものの、プロ入りはならず。台湾に戻って社会人野球の台湾電力でプレーしたのち、プロ野球の統一セブンイレブンライオンズ入りした苦労人だ。
身長173センチと、決して体格に恵まれた選手ではない、それでも、様々な野球を経験してきたことが自分の糧になっているという。当時、日本と台湾の野球の違いを、どう感じていたのだろうか。
「日本人の野球に対する『姿勢』ですね。そして向上意欲、自主練習などもそうですが、野球への『意識』が素晴らしいと思いました」
さらに、台湾代表のキャプテンとなった今、日本で見聞きしたチーム作りに関する考え方も、大いに参考になっているという。