「地獄でした」 自ら引退した元巨人投手がSNSを“やめた”理由 使い方を見直し「どう言ったとしても…」
プロ野球の巨人と楽天でプレーした池田駿さんは、2021年のオフに自らセカンドキャリアのために現役引退の道を選んだ。その後2年間の猛勉強の末、2023年には超難関資格の公認会計士に合格している。野球では、最後のシーズンまで限界を感じていたわけではないという池田さんだが、現役時代に「これは無理かな…」と思ったことが一度あったという。現在議論を呼ぶことが増えている、SNSとの関わりがきっかけだった。(取材・文=THE ANSWER編集部 羽鳥慶太)
池田駿さんがプロ生活で唯一「これは無理かも」と思った瞬間
プロ野球の巨人と楽天でプレーした池田駿さんは、2021年のオフに自らセカンドキャリアのために現役引退の道を選んだ。その後2年間の猛勉強の末、2023年には超難関資格の公認会計士に合格している。野球では、最後のシーズンまで限界を感じていたわけではないという池田さんだが、現役時代に「これは無理かな…」と思ったことが一度あったという。現在議論を呼ぶことが増えている、SNSとの関わりがきっかけだった。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
夏の間に、プロ野球の各球団は翌シーズンの戦力編成を始めている。池田さんは現役最後の2021年、2軍で32試合に登板し防御率1.52と、決して力が通用しなくなったわけではなかった。「1軍で1試合も登板がなければ引退しよう、逆にもし1試合でも呼ばれたら、もう1年頑張ろうと思っていました」。現役引退は、セカンドキャリアまで見据えて自分で下した選択だった。
専修大と社会人野球のヤマハを経由し、2017年に巨人入りした時にはすでに24歳。引退後のことを考えておかなければならないと、漠然と頭にあった。引退1年前から、すき間時間を生かして公認会計士の勉強をスタート。試合直前までテキストを開いていることもあった。引退を申し入れた際、所属の楽天からは引き留められたが、自分の意思を貫いた。
プロ通算83試合登板。トレードでセ・パ両リーグを経験した。壁にぶち当たるたびに改善という、課題解決のサイクルを繰り返すことで成績も向上。巨人時代に高橋由伸監督からの要望もあって取り組んだリリーフにもすぐに適応した。ただ「巨人での3年目、これは無理かなと思ったこともあって……」と振り返るのは2019年、甲子園での阪神戦だ。