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侍Jの試合中に疑問「どうしたのか」 チェコ代表右腕が試合後スマホで検索、伝わった日本人の愛

野球の国際試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」は10日、名古屋市のバンテリンドームで第2戦を行い日本が9-0でこのシリーズ2連勝とした。チェコの先発マウンドに上がったオンジェイ・サトリア投手は、2回を投げて2安打2失点。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来となる日本のマウンドで感じた驚きを教えてくれた。

チェコ代表のオンジェイ・サトリア【写真:小林靖】
チェコ代表のオンジェイ・サトリア【写真:小林靖】

チェコでもNPBの動画を見る日本野球通、サトリアが感じた違い

 野球の国際試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」は10日、名古屋市のバンテリンドームで第2戦を行い日本が9-0でこのシリーズ2連勝とした。チェコの先発マウンドに上がったオンジェイ・サトリア投手は、2回を投げて2安打2失点。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来となる日本のマウンドで感じた驚きを教えてくれた。

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 サトリアは初回、先頭の桑原(DeNA)を左前打で出塁させたものの、続く小園(広島)を一ゴロ併殺に仕留めた。ただその後、四球の走者を置いて、4番の森下(阪神)に左翼へ2ランを運ばれた。2回は1死から清宮(日本ハム)に四球を与えたが、紅林(オリックス)を遊ゴロ併殺に打ち取りしのいだ。

 登板を振り返り「ちょっと最初はどうなるかわからなかった。日本側にミスがあったのかなとも思いますけど、抑えられた方じゃないかなと思います」。昨年3月のWBCでは、大谷から三振を奪い一気に名を上げた。そして今回のマウンドは、より日本野球への知識も深めて臨んだ大舞台。ただ、実際に感じないと分からないことがあったという。

「凄くデカくて驚いた。チームで一番大きいんじゃないかと感じたくらい」。こう口にするのは、日本の「5番・三塁」で先発した28歳の栗原(ソフトバンク)だ。身長179センチ、体重83キロと、決して超大型選手というわけではないが、サトリアは想像以上の存在感に圧倒された。「ソフトバンクの選手って、そんなにデカくないと思っていたんです。でも打席に迎えたら全然違った」と明かす。

 サトリアは、チェコでも日常的にNPBの動画を見ているのだという。WBCでユニホームを交換した縁がある宮城が在籍するオリックスの試合を頻繁に見ており、今季のパ・リーグをよく知っている。「MLBよりもNPBのほうがスタイルが好きなんだ。スピードだけではない感じがして」。深く知ろうとすればするほど、実際に対した時の違いにも気づけるようになる。

 また、試合の中盤から、自然発生的に始まった日本プロ野球の応援歌を流用してのチェコ応援にも驚いた。「最初はチェコが攻撃している時は静かだったのが、いきなり音が出始めて『どうしたのかな』と思ったんです」。日本の野球ファンにとっては聞き慣れた曲の数々。その時は事態が呑み込めていなかった。

 ただ試合後、すぐにSNSで検索し「村上選手(ヤクルト)の応援歌を流してくれているんだと気づきました。(2安打した)メンシク選手の打席が多かったのかな」と笑顔。日本流の応援を受けることについて「活気があっていいと思うんですよね。チェコとかメジャーリーグにはないんですけど、日本的で凄くうれしく思っています」。日本の野球ファンの愛は伝わっていたようだ。さらに日本野球への興味を深めた“愛され右腕”は、再びの来日があるのを願っている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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