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日本に来て思う「天国にいるよう、私は幸せだ」 チェコ監督、18年前の東京から始まった小さな国の大きな夢

パベル・ハジム監督(右から3人目)は日本の野球文化に惚れ込んでいる【写真:小林靖】
パベル・ハジム監督(右から3人目)は日本の野球文化に惚れ込んでいる【写真:小林靖】

ハジム監督の野球は「30%が米国式、70%がアジア、特に日本式」

 2週間の滞在で学んだ「カイゼン(改善)」の精神。「何かを試合中にしたければ、もっと練習しなくてはいけない」。課題を日々の練習で克服していく過程を重視した。米名門スタンフォード大やMLBロイヤルズの春季キャンプも視察したが、ハジム監督の野球は「30%が米国式、70%はアジア、特に日本式」。勤勉さ、規律、チーム精神、相手へのリスペクトを大事にする日本の野球文化に惚れ込んだ。

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 日本式野球を持ち帰り、17年後のWBCでは当時の育成年代が世界でも戦えることを示した。初出場・初勝利の快挙は「100%」日本のおかげだと断言。今回の強化試合も「天からの贈り物」と感謝した。「選手たちにとって、この経験は私たちの次の旅に生かせるもの」。2連敗に終わったが、世界ランク1位の強豪との対戦は今後の糧になる。2006年にまいた種が、いま実を結ぼうとしている。

 チェコは日本時間10日に始まった「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」には出場しないが、2026年のWBCでは再び日本と同じグループに入る。「WBC、プレミア12、五輪が私たちの目標」というハジム監督。「私はここ日本の東京で、夢を抱いてスタートした。我々は小さな国だが、大きな夢がある」。10日の試合後会見で日の丸の鉢巻を巻いた熱血指揮官。情熱の物語はこれからも続く。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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