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日本に来て思う「天国にいるよう、私は幸せだ」 チェコ監督、18年前の東京から始まった小さな国の大きな夢

野球の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」が9日から2日間、愛知・名古屋市のバンテリンドームで行われた。昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以降、急速に関係が深まった両国の野球界。チェコ代表のパベル・ハジム監督にとっては、2006年から18年間ずっと追いかけ続けた繋がりだった。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

チェコ代表のパベル・ハジム監督【写真:小林靖】
チェコ代表のパベル・ハジム監督【写真:小林靖】

チェコ代表ハジム監督が追い続けてきた日本野球

 野球の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」が9日から2日間、愛知・名古屋市のバンテリンドームで行われた。昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以降、急速に関係が深まった両国の野球界。チェコ代表のパベル・ハジム監督にとっては、2006年から18年間ずっと追いかけ続けた繋がりだった。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

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「私はとても幸せです。天国にいるようです。朝起きて、夢じゃないかと確認する時があるんです」

 3万3758人が集結した9日の試合前。グラウンドに立ったハジム監督は客席を見渡しながら、感慨深げに笑った。侍ジャパングッズとともに、チェコ国旗や応援ポスターを掲げる人も。10日の第2戦は「レッツゴー、チェコ!」というかけ声や、応援歌の大合唱が日本のファンから沸き起こった。試合後にはチェコ代表が客席に向けてお辞儀。拍手に包まれた球場には、深まった両国の友好が溢れていた。

 昨春のWBCで初出場・初勝利を飾ったチェコ。東京ドームでの1次ラウンドで日本とも対戦し、爽やかで懸命な戦いぶりとスポーツマンシップで、日本のファンの心を掴んだ。国内にプロ野球リーグはなく、消防士や教師といった本職を持ちながらプレーしていることも話題に。以降、侍ジャパン前監督の栗山英樹氏がチェコ野球の名誉アンバサダーに就任するなど、日本と積極的な交流が続いている。

 この繋がりは53歳の指揮官にとってまさに念願だった。侍ジャパンが初代王者に輝いた2006年WBC。ハジム監督は日本を訪れ、東京ドームで大会を観戦。愛知も訪問し、小学校から大学、プロ野球まで「日本の全レベルの野球」を視察した。「日本の野球にとても興味を持っていました。何かを学びたかったんです」。当時はチェコ野球協会で小学生世代の育成を担当。目を向けたのが日本だった。

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