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異例の経歴持つ32歳のオールドルーキー 大手商社→3人制バスケ経てWリーグ入りした桂葵が目指す化学反応

目を輝かせてプレーする桂葵【写真提供:Wリーグ】
目を輝かせてプレーする桂葵【写真提供:Wリーグ】

5人制で楽しみにするチームケミストリー「ワクワクしてもらえるバスケできる」

 選手兼オーナーとして、FIBA 3×3 Women’s Seriesに2022年から参戦。同年、世界5位の実績を残した。その後もSNSで積極的に活動を発信してきたが、今年9月2日にはトヨタ自動車入団を電撃発表。「人生のプランに全くない選択肢」だったWリーグ入りを果たした。高校の先輩でもある大神雄子ヘッドコーチに誘われて練習に参加したのがきっかけ。5人制の中に「自分の進化」の可能性を感じた。

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「ボールをついたりリングにシュートを打ったりという共通点はもちろんあるが、本当に別競技だと感じている」。特に違いを実感するのが戦術面。3人制のほうが変数が少ない分、自分たちでコントロールできる部分が多い。「5人制はコートに10人いて、変数のかけ合わせでいろんなパターンの戦術が絶え間なく発生し続ける。そこに40分かけてアジャストしていくところが凄く違う」と説明する。

 改めて「バスケが上手くなる」ことを純粋に追い求めて選んだ新たな道。チーム全員でケミストリーを生み出すことを楽しみにしている。「この12人がかみあって爆発したときに、見ている人にワクワクしてもらえるようなバスケができるんじゃないかというイメージがある。そこに可能性を感じている。その瞬間を少しでも早く、長く引き出したい。みんなで作っていきたい」と目を輝かせた。

 新人ではあるが、年齢的にはベテランの域。「まだ自分自身何ができるか全然わからない。どういう役割になるか全然つかめていない」としつつ、異色の経験を生かして「若手の背中を押したい」とも意気込む。会場には「ZOOS」Tシャツを着たファンの姿も。「今までの3×3の桂葵らしさとはまた違う“らしさ”を探していきたい」。オールドルーキーの「ゼロからの挑戦」は始まったばかりだ。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)

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