酔っ払いに絡まれ…大谷翔平が54号→捕った客席パパを取材 売却or息子のプレゼントに揺れた葛藤
売るのか、保管か「う~ん、人生を変えるお金になるかも…」
「ダイレクトで捕ったんだぜ! 準備していて、近くに飛んでくることを願っていた。打球を見たら自分の方に飛んでくると思ったよ! レーザービームが来たからグラブを伸ばしたんだ!」
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41歳のジョン・ステギーさん。ロッキーズのTシャツに袖を通し、額は汗だくだった。「衝撃だよ! みんながショウヘイのボールをキャッチしたいと願っている。ファウルボールでもね。今季のホームランボールは伝説的だからな」。隣りの妻は取材の様子をスマホ撮影。周囲のファンも祝福ムードに沸いた。
歴史的なシーズンを送り、数千万円にもなる可能性がある大谷のボール。売るのか、保管か。「う~ん……難しい質問だね。人生を変えるようなお金になるかもしれないけど、自分には野球狂の子どもが2人いるんだ」。家族4人で観戦。そんな話をしていると、席を外してしまっていた小学生の息子2人が戻ってきた。
「ウソでしょ!? パパ、捕ったの!?」
あんぐりと開いた口。グラブをパシッと叩き、パパに向ける眼差しは輝いている。ステギーさんは、ばつが悪そうに続けた。「売ることはいいアイデアだとみんな思うんじゃないかな。でも、、ううぅ……まあね」。選択は人それぞれ。敵地なら投げ返していたっておかしくない。
酒飲みも、家族連れも楽しめるMLBのボールパーク。大谷をはじめ、メジャーリーガーのプレーが人の心を掴んでいた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)