首の骨折→半身麻痺で車椅子生活に…励みは大谷翔平、敵地にいた米大学生の眼差し「彼は人の鑑」
心の支えは野球「ショウヘイのスイングが好きだし、本当に良い選手だね」
心の支えになったのが野球。試合中継やYouTubeを見漁った。「もちろん、彼を見ていたよ」。画面に映る大谷はいつだって全力だ。「人の鑑のような存在だね。彼のスイングが好きだし、本当に良い選手だなって」。グラウンドを見つめながら語る様子は明るい。
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初めてトゥルイスト・パークを訪れたこの日、ファンエリアでデーブ・ロバーツ監督に声を掛けられた。サインボールをもらい、記念撮影のサプライズまで。
「僕が怪我をした時、彼(ロバーツ監督)がビデオメッセージを送ってくれたんだ。『気持ちを強く持つように』って伝えてくれた。ロサンゼルスにも招待してくれたんだよ」
指揮官はムーキー・ベッツを連れて来てくれた。同じようにサインボールを受け取り、2018年ア・リーグMVPから一言。「落ち込まずに顔を上げるようにね」。家族と訪れたペインさん。祖母は感激し、涙を拭っているようだった。
今回、記者の取材を快く受け入れてくれた。受け答えをする様子を母親が微笑みながらスマホでパシャリ。笑顔で野球を見られる今、ここまでの歩みがどのようなものだったのか想像できた。
残念ながら大谷とはタイミングが合わず、交流できなかったペインさん。「ロサンゼルスにも行って試合を見る予定だよ」。20日(日本時間21日)から本拠地で6試合。大谷の50本塁打、50盗塁に巡り合うかもしれない。
○…この日の大谷は「1番・DH」で先発出場した。3回の第2打席に弾丸ライナーを右翼ポール際に運んだが、惜しくもファウル。空振り三振に終わり、4打数無安打2三振だった。47本塁打、48盗塁のままともに足踏みし、チームは2-6で敗戦。先発右腕ナックが2回5失点で試合をつくれず、打線も5安打に留まった。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)