バド福島由紀の青いネイルに込められた約束 被災地で出会った中学生へ、再出発のコートで示す絆

ネイルを濃い青にした理由「この大会で絶対にと決めていた」
福島はイベント後、熱心に話を聞いてくれた中学生と交流。感謝を伝えると、ネイルを濃い青にしてほしいとリクエストを受け、約束した。
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「その時から、この大会で絶対に青にしようと決めていた」。ネイリストとは見本をもとに相談しながら、こだわって色、デザインを選び抜いた。SNSで完成したネイルを公開すると、女子中学生からは歓喜のDMも届いたという。

まだ震災の爪痕が残る能登では、スポーツ教室でちびっ子たちとも交流。元気を与えるつもりが、復興への希望を忘れない「元気をくれた人たち」に出会えた。「何が大きく変わったかは分からないけど、スイッチが入った」。今、バドミントンに向き合ううえで間違いなく力になっている。
復興支援イベント後、初の大会出場。目標にしてきたパリ五輪は閉幕し、今大会は再出発の場でもある。女子ダブルスを主戦場としてきた福島だが、今回は混合ダブルスでの出場を選んだ。「今後のダブルスにつなげていきたい。『やっぱり強かった』と言ってもらえるように」。能登で生まれた絆も胸に刻む31歳。挑戦は始まったばかりだ。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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